台湾の二龍競渡フィールドワーク 日誌
【日程】2009年5月26日(火)~ 31日(日)
5泊6日
【旅程】台北市
2009年5月26日(火)・29日(金)
5月30日(土)~31日(日)
【旅程】宜蘭県
【調査内容・日程】
2009年5月26日(火)沖縄(25℃位➢台北28℃位 朝から曇り、青空が見えず、風無し)
● 7:30 モーニングコール。朝一のシャンプーをして、自宅から出発する。
● 9:22 2番のバスで看護大前➠9:34 パレットくもじ到着
● 9:40➠9:52 モノレールで那覇空港
① 私の名前は国によって、漢字の書き方が違う故、那覇空港で入国手続きはややこしくなった。大陸では刘艳、日本では劉艶、台湾は劉豔と書く。同じ漢字文化圏の国であるが、繁体字と簡体字は統一できれば、便利になるのではないかと思った。
② 那覇の出国審査官はなかなか面白い。「沖大で何を勉強していますか」という質問に「沖縄文化。例えば、祭りとか、年中行事とか」と答えたら、向こうは一所懸命舟漕ぎを真似しながら、那覇ハーリーを観たことがありますか?」と聞かれた。やはり沖縄の祭りといったら、地元の方がすぐ思い浮かべるのは爬龍舟競漕なのであろうか。
③ 搭乗ロビーで世界中の偽ブラント品(欧米製品を中心とする)バッグやら財布やら帽子やら衣服などが展示されている。中国は偽物の生産大国とよくいわれている。その展示台の中の、どのぐらいの品がMADE IN CHINAであろうか。知識産権(知的財産権)を大事にしないと、世界中の人々から苦言を呈されることになる。
● 11:30 東京のフォルモサ ツアーのガイドを担当する李家弦さんから電話が入った。大阪から出発するメンバーの乗る便が遅れたそうである。全員が合流してからホテルへ行くので、台北到着後、台北桃園空港の出口で待ち合わせることにした。
* 最初、ガイドさんは女性だと思っていたが、男性の李家弦さんという方だったので、電話が入った時、びっくりした。彼はとても礼儀正しく親切でユーモアな口調で好印象。
● 11:45 沖縄発(那覇空港)中華航空CI121便
● 12:30(台北13:30)桃園国際空港着。台北に着くと台湾時刻(日本との時差は1時間)
① 空港内の台湾銀行で両替。4万円が新台幣1万3468元。円高で良かった。今日のレートは1台湾元が約3.4(3.3670)元となっている。
② 出国審査の行列が大変だった。お客さんが長蛇の列であるにもかかわらず、4つの窓口しか開けていない。仕様がなく、我慢、我慢。初めて訪れる台湾への期待があって、長蛇の列も苦にならない。審査官(係員)は何も聞かずに入国の印鑑を押すだけ。無事通過。
③ 台北到着。荷物受け取りのターンテーブルへ移動。荷物も人も混んでいた。最後まで待っても私の旅行バッグが出てこない。万一、紛失したらどうすればいいかと考えながら係員を探す。なかなか係員が見当らないので、警備員に聞いてみたら、掲示板で名前が書いてあるかどうかをとりあえず確認してくださいと教えてくれた。確かに読み辛い英文の「liu」の苗字だけを書いてある。中国では「劉」という同姓(同名)の人が多いのである。この荷物受け取り場で「リュウさん」と呼んでみだら、絶対、私だけではないと思う。国際空港なのでお客さんの名前を全部で書くのは常識である。どうしようもなくて、急いで遠く離れた中華航空のカウンターに行くと、テーブルの下に、私のバックがあった。「バッグが無事でよかったわ!」ホットした。女の係員が私の荷物が小さくて、他のお客さんが持ち帰る恐れがあるので、特別に預けてくれていたという。お手数でも持ち主に声を掛けてほしかった。なんと、手荷物として持てるのに、どうして預けたのかと聞かれた。持ちたくないからと返事した。預けるかどうかはお客さん次第ではないだろうか。理不尽なことである。議論している場合ではないので、急いで李家弦さんと待ち合わせの到着ロビー出口へ移動した。
④ 到着ロビー出口に着くと、カウンターで台湾の観光資料を収集し、又吉先生の分も受け取った。資料は相当重い。13時50分頃、先程の李さんからの電話が入った。初対面の中年の李さんは笑顔満面で、お洒落な染め髪ですっきりと感じた。遅れた理由を説明すると、李さんは「大丈夫ですよ、王先生(聖トマス大学)がまだ空港内の喫茶店で(のんびりと)コーヒーを飲んでいます」とのことだ。エッ...?皆が待っているのに。暫くして、王先生がやっとお見えになった。専用バスでは先に乗車した10数名の方を待たせてあった。申し訳ない気持でいっぱいだ。
⑤ 桃園空港から台北市内まで40キロあまり。台北はかなり都市化され、高層ビルが聳立する。東洋一の「101」といわれるビルが有名らしい。途中、道路が混んでいた。那覇より蒸し暑いと感じる。
⑥ バスの中で李さんと名刺交換をした。実は、李さんはフォルモサ・ツアーの社長であり、ちなみに日本大学大学院を卒業したインテリである。
● 15:10 日本人がよく利用している「兄弟大飯店」に到着。又吉先生が出迎えてくださった。挨拶してから、予約した台北YH郡賢楼文化交流棧(台北国際青年会館)へ捷運と呼ばれる鉄道で移動。悠遊卡(カード)を持っていれば、改札がとても便利になる。
* 木柵線で南京東路➠忠孝復興(板南線で乗り換え)➠ 台北車站 14分ぐらい要する。
● 15:40 新光三越ビルのすぐ隣で統一元気館という高層ビルの13階にある台北国際青年会館に上がった。チェックインしてから、予約した490元(会員)8人部屋で荷物を置いて、台北市内を見物する。出発する前、琉大の生協で申請した世界90国以上で通用するISIC(国際学生証)を持っていたので、かなりお得。交通、宿泊、参観入場料で皆割引が受けられる。
● 16:30 近くの国立博物館が5時に閉館のため、博物館へは行かず、台北市のオアシスといわれる二二八平和公園を巡った。高層ビルの谷間にある公園だが、緑地が広がり、色鮮やかな花が咲いている。小鳥がのんびりと遊んでいる。着いた時、ちょうど噴水をし始めた。涼しさを感じる噴水の下で記念写真を撮った。公園の中に小さい「拜々」というお廟があって、中華信仰が庶民層にかなり浸透していると感じた。そして、この時間帯、どこに行ったらいいか迷っていたので、地元のおばさんに聞いてみたら、やはり「台北101」を勧めてくださった。同時に「公車」という路線バスまで案内してくれた。「悠遊卡」は電車とバスに共通して使用できる。ちなみに、運賃が2割引になる。台北の市内バスは皆15元(50円)の均一料金。
● 18:00バスの中、国父(孫中山/孫文)記念館が見えたので、中途、バスから降りた。館内の員工消費合作社という店で、店員さんのお勧めで原住民シリーズ音楽CD(2,800元)と鄧麗君のCD(299元)を買った。国営の店なので割引できないが、最近、安く買ったという現定価50元のピアスをお負けしてくれた。嬉しくて、すぐ耳に付けた。安くても悪くない商品だ。その後の顔合わせ会の席で皆に披露する。館内は地元の若者達で賑わっている。何かあるのと尋ねたら、8時に日本のアニメ音楽会があるということだった。日本のアニメは世界中に沢山のファンがいる。さすがは日本の(若者)文化だ。
● 19:25「101」の夜景がとても綺麗だ!101ビルを目指して歩いていく。国父記念館から台北101まで間近に見えたが、徒歩で30分もかかった。ビル内部のショッピングセンターはかなり高級感が溢れている。レストラン街では、日本料理に人気がありそうだった。雑貨店のピアスの売り場で若い女の店員さんに声を掛けて、ちょっと喋りもした。可愛いピアスを褒められて、かなり得意気な私。安価であったことを信じない。値段を聞いた彼女は明日買いに行くと話していた。帰りは「101」の無料バスがあって、市政府(役所)まで利用できる、と彼女が教えてくれた。
● 20:20無料バスに乗って、市政府で「公車」に乗り換える。台北の夜は不夜城。灯火が輝いていて、昼のように明るく賑やかだ。
● 21:25兄弟大飯店で、台湾料理が有名な蘭花庁に急いで入った。急いで戻ったが、結局、遅刻してしまった。又吉先生に「ご飯食べましたか」と聞かれて、「まだです」といったら、「座って」といってくださった。野菜炒めと白身魚の甘煮が凄く美味しかった。
● 東アジア教育文化学会「戦争・植民地記憶」研究プロジェクト(台湾フィールドワーク)の懇親会が始まった。学会メンバー24名、台湾の地域協力者2名、ガイドと私。合計28名。
① 皆さんは遅れた私がガイドだと勘違いしていた。私がガイドならば、李社長は失業してしまう(笑)。その席で、又吉先生が私を皆さんに紹介してくださった。
② 地元の男性協力者の一人、林さんが宜蘭県文献委員会委員で、日本植民地時代の教育を受け、日本語を話せるので、皆さんと直接コミュニケーションができた。
③ 隣席の石垣教育委員会の石堂さんがとても親切で、お世話をしてくれた。兄弟大飯店では全てのレストランで日本語が通じると『新個人旅行 台湾』に載っているが、石堂さんがご飯を注文したら、なんとお米を運んできた。皆の笑談になったが、石堂さんは台湾のお米がいいから、泡盛が造れるのではないかという。そのまま持ち帰って、仏壇に供えるといっていた。お米を入れるお碗までいただいた。さすがは評判のいいホテルだ。
④ 急いで食事を済ませてから、又吉先生が学会の日程を説明された。私達のテーブルは女性のメンバーが多いので、なんか先生がもてそうな気がする。
● 10:40懇親会が終了。ホテルのロビーで又吉先生、王先生、石堂さんと二次会に行く待ち合わせ。明日の朝、学会の出発時間が早いので、近くの何処か飲み屋へ行こうということになった。又吉先生は明日の準備があるとおっしゃって、二次会に参加できず、残念であった。三人で駅前の店に行く。
● 10:45南京東路の駅前、中国の沿海都市で代表的な商店と住宅が一体となった建物の屋根がずらりと並んでいる。台湾とは言え、大陸とはあまり変わらないと感じている。それどころか中国らしい中国という印象だ。以前、中国の年配の軍人が蒋介石を揶揄した時、可哀相な蒋光頭(蒋介石のこと。ピカピカの禿頭)は大陸が恋しくて、恋しくて、仕様がないから中国をコピーして台湾に持って行った、としょっちゅうマスコミが報じていたことがあった。
① 王先生が看板にHOOTERSと書かれたパブに案内してくださった。入ってみたらお洒落で欧米風な雰囲気で、外人さんが大勢店のあっちこっち楽しく飲んでいる。吃驚したのは、店の小姉(若いお姉さん)の制服が皆ビキニのようなミニ・ランニングシャツとショッパン(短いパンツ)。挑発的な服装をして、男性のお客さんにセックスアピールしている。そうしたら、周りのお客さんを見ると、なんかお客さんの視線がお姉さん達の姿を追って移動する。目の保養にいいお店だね~としみじみ感心した。道端でこんな店があるのは、ちょっと意外であった。
② 一人お姉さんがテーブルに付いた。山地民族か或いは混血なのか、異人の顔立ちをしている。彼女は外人のように大柄で、スタイルもよく、皮膚がやや黒く、目がぎょろとして、お鼻は高くて、口が大きい。現代風の骨美人より健康的な美人ではないか。出身地を聞いてみたら台北と答えた。ベトナムのお姉さんと似ているねと褒めてあげたが、あまり嬉しくない顔をしていた。多分、貧しいベトナムに対していいイメージを持っていないと思う。ベトナム戦争以後、ベトナムの国内ではたくさん混血児が生まれた。人種が改良され、別によくないとは思わない。留学する前、確かミス世界の一位はベトナム人が獲得した。その後、王先生の話では台湾の先住民がオランダに統治された歴史があり、混血児が生まれたのは可笑しくない。唯、今の若い子たちはあまり自分自身の歴史事情が分らないようだ、ということだった。
③ アメリカ人に人気な藍帯(ジンジャー)ビール(小瓶)を強く勧められた。一本で350元(千円)。2本飲めばライター、6本飲めば目覚まし時計をサービスするという。私達三人は6本を目指して頑張った。会計した後、ライターが石堂さんに、目覚まし時計を私にゲットした。嬉しくて、台北国際青年会館の海外特別に予約してくれた呉さんにお礼としてプレゼントすることにした。彼は親切だし、サービスもいいし、ちょっとイケメンだし、昔の恋人と似ていると感じたからだ。
④ パブでお開きとなり、帰ろうと立ち上がって、ふと、テーブルの下を見たら、何枚かの1万円のような日本円を発見した。腰を下ろして拾った。酔っ払った石堂さんが落としてしまったのだ。本人はちっとも気が付かなかったという。幸い、私が見付けた。「もし、そのままホテルに帰り、誰かが拾ったら二度と戻らないかもしれないよ」と石堂さんが王智新先生に注意された。少し期待したが、持主の石堂さんから謝礼金として一文もなかった。多分、沖縄ではそういう習慣(国際的慣習)がないのかな。どけちな石堂さん!(冗談半分、本気半分)本当にくれるなら、いただくわよ。残念至極!至極残念!!
⑤ 普段、台湾産のビール(大瓶)は32元~68元(約100円~200円程度)。欧米と日本の一流の銘柄になると値段が高くなる。バプでは日本のスナックとあまり変わらないお値段で、物価が安い台湾にしては、やや高いと思われるが、地元で人気なバプには、異国情緒が溢れてセクシーなお姉さんがサービスしているので、やや高くてもお客さんが来る。世界中、経済不景気というのに、台湾では不景気とは無関係だと感じる。発展途上国の中国同様に、6年振りに帰国して、吃驚仰天で街が随分変貌していて、道が分らなくなってしまった。デパートでは、皆が堂々たるショッピングをする。台湾の国民が生き生きと暮らしているのは印象的だった。社会の治安は良好で、生活環境の豊かさと、精神的豊かさが溢れている。本当に羨ましい、台湾人!
● 11:40急いで駅前を全力で駆ける。駅員は間も無く終電が来るから、直入してくださいと案内する。ほろ酔い状態で電車に飛び込んだ。ほっとして、やっと間に合ってよかったと思ったが、気が付いたら逆方向の電車に乗ってしまった。やっばいなあと思い、慌てて乗り換える。「急がば、回れ!」台北駅での深夜の終電は新宿駅より客が少ない。
● 00:20 台北YH郡賢楼文化交流棧に着いた。一階のロビー入口で警備員に身分証を提示する。安全管理がしっかりした宿泊所である。超格安の値段で交通も便利だし、立派な高層ビルの中で世界中の学生の旅行者を始め、沢山の方が宿泊している。特に、台所や、応接間があり、無料インターネットが使え、コインランドリー、自動販売機も設置してある。ホテルのような宿泊だけではなく、世界中の若者達が国際コミュニケーションの場を作っているといえるだろう。部屋内では扇風機(6月からエアコンが使える)、個人のロッカー、シャワー室ではお湯が出るし、24時間台北国際青年会館の出入りができるなど、かなり便利で大勢の方が気持よく利用している。また、3人のカワイイ男の受付係の中(2人はイケメン)、各係さんは外国語が堪能であるといわれ、中国語は勿論、英語、フランス語、日本語、韓国語などで対応できるということだ。
● 1:00 暖かいシャワーを浴びてから、就寝。8人泊る部屋で私一人だけ寝る。ラッキー。多分、興奮しているか、なかなか寝付けない。4時頃やっと熟睡。




