前回のブログをアップしてから既に1ヶ月も経ってしまいました。
今日からまたちょくちょく更新していきたいと思います。

今回は術後に待ち受けていた地獄のお話。


手術をして一番辛かった事はなんだと思いますか?

「痛み」と思う方が多いかと思います。
それも確かに辛かったのですが、一番ではありません。

私の中で一番は「寝れなかった事」です。

術後は点滴や尿管などの管が沢山繋がれ、仰向けのまま体勢を変える事が出来ないんです。
そして更に、腕には移植した皮膚が完全に生着する様に、腕→添え木→包帯→分厚いスポンジ→包帯と、完全ガードされ、自分の腕の太さの3倍くらいになります。

そんな状況で寝返りをうてる訳も無く、ひたすら仰向けのまま。

私、実は仰向けで寝れないんです(笑)

仰向け嫌い&強烈な痛みのダブルパンチのお陰で入院中はほぼ寝れませんでした。

それでも疲れ果てて少しは寝るんですが、少しの物音でも起きる始末。

いやー辛かったですね。

この辛さは添え木が取れるまでの約1ヶ月間続き、最後の方は流石に辛すぎて、弱めの睡眠薬を処方してもらいました。

普通に寝れるって幸せだな、なんてしみじみ思います。


そして麻酔が切れた時の痛み。
これは文章では表現できません。痛すぎて体を動かす事すら嫌になる痛みです。

尿管が付いている時は、トイレにも行く必要が無かったので動く必要も無かったんですが、
なんせ4日しか入院しないので、手術した次の日には尿管を取って自力でトイレへ。

立つと痛いわ、動くと痛いわ、じっとしてても痛いわ、それはもう半端無い苦労をしましたね。

この苦労も術後2週間位続きました。

あ、ちなみに尿管取る時って超痛いんですね。
あれにもビックリしました。


そんなこんなで無事?退院することが出来たのでした・・・・が、
困難は家に帰ってからも続くのでした。

それは次回のお話で。

それでは!



さて、今回は入院の事を書きたいと思います。

入院初日は、手術や麻酔の同意書や手術の手順を再確認など淡々とこなし、あっと言う間に1日が終ると思ってました。

・・・が、

シャワーを浴び、さぁ寝るぞ!って思っても全っっ然寝付けなかったんです。
そこで初めて緊張をしている、と言う事を自覚しましたね。


寝ては覚め、寝ては覚めを繰り返し朝を迎えました。
手術に臨むためにパジャマから手術着に着替え、足がむくまない様にするための医療用?ロングスパッツを履き、いざ準備万端。

それを見計らった様に看護婦さんから「手術室に移動しますよ~」と、お迎え。

手術室へ向かう時って、ストレッチャーに乗って行くんだと思っていましたが、普通にペタペタ歩いて手術室まで行くんですね(笑)

これ結構面食らいました。
別に病気でも無いんで、当たり前っちゃぁ当たり前ですが。

で、手術室のロビーに到着し、手術担当の看護婦さんと挨拶を交わし、自分が手術される部屋までまた歩いて移動。

勿論この時まで緊張しっぱなしなんですが、いざ手術台に乗った時には、緊張のピークって越えてたんですよね。

もう、いくら考えてもなる様にしかならないんですよ。
つまり、観念したって事です(笑)


看護婦さんは、私の緊張をほぐすように「何でこんなに立派な刺青消しちゃうの?」とか「手術室の有線どういう曲が良い?」とか話しかけてきてくれるんです。

麻酔が始まる直前まで談笑し、最後には「無駄口叩いてないで仕事しろ!」と、なんて冗談を飛ばす余裕もありました。


手術の手順は、まずダーマトーム(確かそんな名前)という器具を用いて、太ももの皮膚を採取します。
(簡単に言うと、「かんな」で太ももの皮膚を削るイメージ)

そして、幅15cm程、長さは、膝の上からももの付け根までの皮膚を合計5本採取し、それを細くしメッシュ状にして腕に植皮しました。


手術時間は4時間程度だったみたいです。


で、勿論麻酔が効いた後の記憶は一切ありません。
意識がはっきりした時にはベッドの上。
そして酸素マスク、点滴3本&尿管で虫の息状態



さて、ブログをご覧頂いてる皆様は、この状態で麻酔が切れた時の痛みって想像つきますか?


ここから最初の地獄が待ち受けているのでした・・・


つづく
さて、本日は入院に関してお話ししようと思います。

とっとと書かないとその時の状況を忘れてしまうので(笑)

まず、何故私の予算に収まったのか。


入院期間を短縮した事が大きかったと思います。
(それ以外にも病院側で配慮してくれたかもしれませんが、教えてくれないので正確には分かりません)


通常その病院では私の様な植皮手術を行う場合、通常2週間の入院が必要と言われました。

それは、移植した
皮膚が生着するまでの1つの目安となる期間なのです。
また、
術後は感染症を発症する可能性が高く、それ以外にも不測な事態があったら即処置を行うために必要なのです。


手術に必要な麻酔、投薬、などは値段を下げられる訳も無く、何を端折れるかって入院費用しかありませんでしたしね。

100%自費の入院費用はかなりの負担だったので、それを踏まえ・・・・



入院期間は
4日です。



退院後は絶対安静&何かあった場合、即病院へ行くと言う条件でした。

自宅から病院までは車でたったの10分なのですが、実家からは車で1時間半。
しかも家族にも仕事があるので、私に合わせて休みなんて取れません。


自宅か実家かで最後まで悩んだんですが、食事等の環境を考え実家を選びました。


実家静養を決めた後は、何も起こらない事を願うしかありません。
運はかなり良い方なので大丈夫だ!という根拠の無い自身はありましたが・・・(笑)


その後は、会社の社長に手術やら入院の事やら諸々の報告(墨を消す事は予め伝えていました)
引継ぎを行う事、自分にしか出来ない雑務があったので、それさえしっかりしてもらえれば問題無しと言う回答を
アッサリ得たのです。

結構ありえないですよね。恵まれてるなーと、しみじみ感じたものです。


ってな訳で、
手術までの間に引き継ぎを済ませ、いよいよ入院前日。

前日は当然元気な健康体。
しかもまだ術後の事を甘く考えていたので、入院時の暇つぶし用に、何冊もの小説や、DSをリュックに詰めたりと、緊張感ゼロの状態でしたね。

入院のしおりにタオルやパジャマなどが必要と書いてあったので、それも詰めたり、遠足気分。


今考えたらアホの一語。


結果、タオルとパジャマは入院初日以外使用しませんでしたし、小説やDSはただの邪魔な荷物と化しました。




何故か。






・・・・・・・・・それは次回お話しします。


意外に入院までの話しが長文になってしまったので(笑)


ではまた!