木曜ドラマ『Believe-君にかける橋-』の所感2 | ユウヘイのブログ

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自分に語るためのブログです。

キムタク主演の『Believe-君にかける橋-』のドラマみての所感を書く。

 

医療ドラマでは医療関係者が、いろいろとコメントしたくなるように

 

私も、その業界に従事しているので、いろいろと語りたいのである。ただの戯言ブログなのだ。

 

建築士(のみの資格)では橋を設計できない。

 

建築と土木は「建設」でくくられるが、従事者からすると結構違いがあるのだ。(↓土木ライブラリHPより)

 

建築は、ざっくり言うと、屋根があり人が生活できる空間がある建物のことで、民間の仕事が多く、設計基準は建築基準法のみである。

 

土木とは、トンネル・橋・道路・ダムなどの、暮らし全体を便利にするもので、公共の仕事が多く、造るものによって設計基準が違うのである。

 

このため、大学では建築学科よりも水(水理学)や土(地盤工学)の授業時間が多いのである。

土木工学の英訳は「civil engineering」で、まさに市民工学なのだ。

 

そして私が非常の残念だったのが、主人公の資格のことである

 

ドラマの主人公の設定では設計士で一級建築士である。

 

設計士という資格はなく、職種名である。

 

土木の場合は、公共構造物が多いためか、大小規模にかかわらず「技術士」という国家資格保有者が設計するのだ。

※一話目の主人公が出した名刺には一級建築士と技術士と記載されていたとのこと。

 

言い換えると技術士が設計プロジェクトの管理技術者でないと設計がすることが出来ないのだ。

 

そして橋の設計ができるの「技術士-建設部門」のうち「コンクリート鋼構造」の資格保有者だけなのである。

 

なので、このドラマで技術士の認知度があがることを、業界では期待していたが設計士にとどまっており、非常に残念である。(ドラマの趣旨が違うので、当たり前ではある)

 

そして、なにより悔しく思っているのは、この資格を保有していり私なのだ。(やっと、パパの仕事を娘たちに自慢できると思っていたのに・・・)ショボーン

 

おしまい。