群馬わんにゃんネットワークは、公益財団法人どうぶつ基金の「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加している安中市と協働して多頭飼育救済を行っています。

どうぶつ基金が発行する「さくらねこTNR無料不妊手術チケット」を使用し、不妊手術費用、ワクチン、ノミダニ駆除薬については全額どうぶつ基金が負担しています。

手術数 27匹

(子猫含めて38匹確認)

地域住民より、市役所へ糞尿害の相談が入り

安中市役所→群馬わんにゃんネットワークへ相談あり。

 

飼い主は高齢女性と別棟に息子の2人暮らし

猫は大好きで、長年飼って来たが、

避妊去勢はしたことがなかった。

雄と雌を分けて、室内で飼っていたが

自分が入院している間に、猫が外に脱走してしまい

退院してきたら増えていた。

 

現場を訪問してみると、室内と室外に

複数の猫が確認できました。

 

季節は秋の猫の出産シーズン。

訪問するたびに子猫が増えている状況でした。

 

子猫は生まれてもほとんど育たない状況で

最終的に11匹の子猫を確認。

うち4匹保護前後に死亡

1匹現在も入院中。

なぜ育たないのか?

子猫たちは、母猫から引き離した状態で

高齢女性が室内で付きっ切りで可愛がっていましたが、

みんな「飢餓状態」でした。

 

愛情があっても

どうやって子猫を育てれば良いのか?

全く分かっていませんでした。

子猫に食べさせてと渡してあった缶詰類も

「下痢をするから」と与えていませんでした。

 

何度も言っていますが

猫を増やす人は、

あまりにも猫の事を知らない人が多いです。

 

犠牲になった命たちの冥福を祈り、

たとえ悪気の無い多頭飼育であっても、

起こしてはいけないと、心に刻みました。

 

捕獲した猫たちは、大切にゆっくりと

動物病院に運びます。

 

そして、避妊去勢実施後、

元居た場所へリターン

臭く、トイレさえない室内は

家族にきれいに清掃してもらい、猫を戻しました。

 

ビフォー写真↓

 

アフター写真↓

迅速に多頭飼育崩壊に対応してくださった

安中市環境政策課と

この先も猫たちを見守ってくださるご近所の方に

お礼を申し上げます。