群馬わんにゃんネットワークは、公益財団法人どうぶつ基金の「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加している伊勢崎市と協働して多頭飼育救済を行っています。

どうぶつ基金が発行する「さくらねこTNR無料不妊手術チケット」を使用し、不妊手術費用、ワクチン、ノミダニ駆除薬については全額どうぶつ基金が負担しています。

 

手術数16

 

きっかけは近隣住民からの苦情でした。

猫が沢山いて子猫が生まれ増えているようだし、

猫の死体も見る。

飼い主宅は古い一軒家。

庭にはごみが散乱。家の玄関は開けっ放しで猫は出入り自由。

フードは常に置きっぱなしのため、何匹の猫が出入りしているのか、判断が難しい現場でした。

しかも、いつ訪問しても飼い主は留守。

愛護センターが行っても、ボランティアが行ってもなかなか飼い主とは会えませんでした。

 

何度目かの訪問でやっと会えましたが、

親の世代からずっと同じような餌やりを続けてきたのに、

ある日突然苦情を言われて戸惑っている様子の高齢者男性。

しかも固定電話や携帯電話も持たないため、

通信手段が無い(置手紙のみ)という点でも事がスムーズに運びませんでした。

 

ここだけ時計が止まってしまっていて、タイムスリップしてしまったような錯覚に陥りました。

 

群馬県は養蚕業が盛んだったこともあり、ネズミ駆除目的で猫を室内-外飼いすることが当たり前という習慣は確かにありますが、

どれだけの長い間、無責任に餌を与えて増やし、そして命がここで消えて行ったのでしょうか?

 

 

多頭飼育は本人からの相談はほぼなく、近しい人からの相談がほとんどです。

 

近所だから苦情は言いにくいと我慢せず、

気が付いたときはまず早めに行政に相談してください。

 

NPO法人群馬わんにゃんネットワーク