のちのおもひに


夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
水引草に風が立ち
草ひばりのうたひやまない
しづまりかへつた午さがりの林道を

うららかに青い空には陽がてり 火山は眠つてゐた
――そして私は
見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた……

夢は そのさきには もうゆかない
なにもかも 忘れ果てようとおもひ
忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには

夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう

 

            青空文庫

 

 

   水引草  ↓  初秋

水引(ミズヒキ)の花言葉|種類、特徴、色別の花言葉 | LOVEGREEN(ラブグリーン)

 

 

「ーーそして私は
見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた……」

 

の部分が好きでした

 

 

何となく浮かんできた曲 ↓

 

 

 

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今日は 皮膚科と泌尿器科に行ったので疲れた

帰りは30分歩いたし

 

 

海月