新人研修にて、仕事にどう取り組むかという意識や心構えの流れで、メンタルモデルの話をしているときのやりとり。
「怖い先輩や嫌いな上司の頭の上に、チューリップが咲いているって、イメージしてごらん。」
「プッて噴き出すよね。」
噴き出した瞬間、もう気持ちは変わっている。そんなたわいもない想像がNLP的にいうと非常に有効なのだ。
職場での不安や悩みを共有してたときにもこんな発言があった。
「本当につらくて、苦しいことがいっぱいあったんです。」
私は、ニッコリ笑って、「ブラボー!」と言いながら、手を叩いた。
「よかったね、成長できるチャンスがあって、おめでとう!」
パチパチパチパチ
拍手を続けると何となく他の受講生もつられて拍手をし始める。
その内クラス中から拍手が湧いてきた。
思わぬ拍手をもらって、最初はキョトンとしていた彼女が、はにかんでいる。
彼らに伝えたかったのは、つらいことや苦しみがなかったら、人間って成長できるんだろうか、平々凡々と何事もなく毎日が進んでいって、ブレイクスルーが起こるだろうか、ということだ。
マネージャー研修やキャリア研修で必ず聞くことは、自分が一番成長した時はどんな時だったかという質問だ。
経験あるマネージャー達から、必ず出てくるのは、
「失敗」「トラブル」
「理不尽なクレーム」
「上司や同僚、部下の尻拭い」
「突然の人事異動」「失意の人事異動」
「上司との対立」「人間関係の悩み」
「尋常じゃないプレッシャー下でのプロマネ」
「72時間連続勤務」
などなど、ネガティブな状況である。
こんな伝え方もしてみた。
人生は、『自分成長劇場』だ。
目的は自分を成長させていくこと。あなたは『自分成長劇場』の主役であり、脚本家であり、監督でもある。
皆さんの職場の上司や先輩、お客様、取引先の担当者、友人、家族などは、重要な登場人物(キャスト)だ。
登場人物を選ぶことはできないが、それぞれの登場人物があなたの成長のために憎まれ口を叩いたり、問題や事件を引き起こしてくれる。
憎まれ役がいないドラマや問題や事件が起こらないドラマって、何にも面白くないよね。
主人公は、憎まれ役とコミュニケーションと取ったり、問題や事件を解決しながら成長していく。
それが『自分成長劇場』だ。
神妙にメモを取っている。
自分のために少しでも前向きに、そしていろんな障害を乗り越えていってほしい。