- 死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)/エリザベス キューブラー・ロス
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以前、人から紹介されて購入したまま本棚で眠っていた『死ぬ瞬間』という本を読み終えた。
終末医療のバイブルとされる本で、人間の死というものを忌み嫌うのではなく自然な現象として身近に感じようというコンセプトが貫かれている。
末期がんなどの患者が自分の病状を受け止めて死に立ち向かうプロセスが、興味深かった。
自分の病状を告知されるか、されなくても敏感に察知した患者は、否認⇒怒り⇒取引⇒抑うつ状態⇒受容という段階を経て死というものに立ち向かっていくという。
取引というのは、命が助かるんだったら、何でも差し出します、という状態で、怪しい宗教や占いにはまったり、ありとあらゆるサプリや民間療法を試す時期のことを指す。
テーマがテーマなので、重たいものを引きずりながらも、どうも目が離せないという感じで、あっという間に読了した。
興味深かったのは、その死を受け入れるプロセスが、メンタルモデルが機能しなかった時や重大なことがうまくいかなかった時に示す反応に似ていることだ。
人はうまくいかないと、それを否定し、否定しきれなくなると怒り、何とかこのままでうまくいくようにと交渉をし、それでもうまくいかないと落ち込んで、やっと自分のやり方やメンタルモデルが機能しないということを受け入れる。
メンタルモデルを克服する際のひとつのヒントになればと思い、早速PPTのスライドを作ろうと思う。
また、長い目で見るといつかは自分も同じプロセスを経ることになるのは確実なので、たまにはこういう重たい読書もいいだろう。