日曜日の午後、第2回マネジメント実践道場を開催。
朝は、主婦向けコミュニティ研究会があったので、ダブルヘッダーだ。12時までは八丁堀の会場で、13時から神保町でスタートなので、移動時間がタイトだった。(そう言えば、12月18日もダブルヘッダーだったっけ。)
マネジメント実践道場は、10月9日にスタートし、12月まで2週間に1回のペースで開催し、マネジメントについてダイアログやレクチャーをしながら探究するというものだ。
自分の中では、ひょっとして世界最先端のやり方じゃないの、と密かに自負してたりする。
マネジメントというものは、いくら本を読んでも、いくら研修を受けても、なかなか簡単にうまくいかないものだ。
昨今は、ビジネス・スクールの教授たちが、ケーススタディに基づく知識偏重型の教育を反省するような論文を多数発表している。
MBAを取っても、マネジメント研修やリーダーシップ研修を受けても、いいマネージャーが育たないという現実を直視しないといけない。
なぜ育たないのか?
私なりの仮説はこうだ。
まず、マネジメントのスタイルというのは、業種・業態や会社の方針や風土、戦略、上司のキャラ、部下のキャラ、評価制度など、様々な要因に影響を受ける。
ある会社でうまくいったマネジメント・スタイルを他の会社がマネしてもうまくいかないことも多い。
だから、私はケーススタディをするにしても、その事例がどういう会社のものなのかを吟味しないと間違ったレッスンになってしまうと考えている。
例えば、リッツカールトンでうまくいっているクレドもそれをそのまま、例えば、東横インなどのビジネス・ホテルで導入しようとしてもうまくいかないだろう。
リッツは、差別化戦略を取っており、高付加価値なサービスを提供し、料金も高い。
一方、東横インは、コスト・リーダーシップ戦略を取っており、なるべく余分なサービスをなくし、コストダウンを徹底し、低価格で勝負している。
従業員を採用する時も違う資質や基準を重視しているだろう。
また、工場の生産現場のマネジメントと営業組織のマネジメント、エンジニアのマネジメント、研究開発者のマネジメントでは、適用できるマネジメント原則が違ってくるのは、当然だ。
さらに、マネジメントは知識ではなく、実践だ。
いくらマネジメントの教科書を暗記しても、成果が出せなければ何の意味もない。勉強した時間のオポチュニティ・コストを考えると大変なことになる。
過去にいろんなマネジメント研修を受けて役に立たなかったという受講生に私がよく話すことは、
「分厚いマネジメントのテキストの中のたった1ページでも、たった1つのマネジメント原則でもいいので、実際にやってみて、それが使いこなせるようになるということは、すごいことなんですよ。」
「過去に読んだ本や受けた研修の中で1つもモノになっていないのに、習慣化できていないのに、何でまた新しい知識を求めようとするんですか?」
新たな知識や最新のツールを学べばマネジメントが改善されるというのは幻想だ。
マネジメントの一番基本的な原則は、PDCAだと思うが、これを徹底的にマスターすることが近道だろう。(ま、面倒くさいけどね・・・(笑))
なぜPDCAが基本原則なのかというと、マネジメントには試行錯誤がついて回るからだ。
テキストで学んだことを実際にやってみて、うまくいくか、いかないかを試してみて、さらに考えて、自分なりの方法を確立していくことが、真髄だからである。
今回のダイアログでは、マネージャーのスタイルとして、以下のような軸が出てきた。
怖い―やさしい
納得できる―納得できない
機能している―機能していない
私からは、こんな問いを投げてみた。
「非常にやる気の高い部下がいて、次のプロジェクトのメンバーにぜひ選んでほしいと言ってきた。しかし、上司のあなたの目から見て、その部下にとっては時期尚早で、必要なスキルや要件を満たしていない。まだまだ、勉強と経験が必要だと考えている。」
「さて、あなたはその部下を新プロジェクトのメンバーとして、アサインしますか?」
大きな沈黙が会場を覆った。
はたまた、これからマネージャーになるという女性から
「マネジメントって楽しいものなのか?」という根源的な問いが出てきて、面白かった。
いろんなマネージャーに同じことを問うてみたい。
「あなたはマネージャーとして、マネジメントを楽しんでいますか?」
う~ん、結構パワフルな質問かもしれない。
問いを発していただいたOさん、ありがとうございます。新たなインスピレーションが生まれるかもしれません。
今回は、大分から参加された方もいて、半分冗談で1月は大分で開催しようと私一人で盛り上がっていた。賛同してくれる人がいれば、いや、一人でも行こうかな。別府温泉とフグが待っている~。
参加された皆さま、お疲れ様でした。
次回も深~いマネジメントの世界を探求しましょう!