あるプロジェクトのキックオフ研修で、プロジェクトにおける自分たちの役割を考えてみましょうとディスカッションをしてもらった。


すると、ディスカッションが全く盛り上がらない。


何か引っかかることがあるのかと思い、聞いてみると、


「そもそも、なぜ自分がこのプロジェクトのメンバーに選ばれたかわからない。」


「何をやるのか聞いていない。」


「そもそも、なんでこんなプロジェクトをやるのか。」


などという不満が出てきた。


本プロジェクトのスポンサーである本部長からは、文書も配信されているし、全体会議でもプロジェクトの主旨を話しているはずなのだが・・・。


ここでどう対応するかが、その後の成果を大きく左右される。


「ああそうですか。聞いてないんですか。」


「いいですよ。じゃあ、役割を話し合うのはやめましょう。」


「かわりに職場における問題や悩み、不安を共有しましょう。」


と急きょテーマを変えた。


その後、プロジェクトの意義や参加する皆さんにとってのメリットなどを解説し、研修は無事着地。


実りの多い時間になった。


あの場面で、


「なぜ聞いてないんですか?ちゃんと通達は行ってるはずだし、本部長からも会議で話があったでしょう?」


とやってしまったら、終わってしまっただろう。


そもそもやる気のない人を責め立てても、さらにやる気を失い、反感を買うだけだ。


我々は、成果を出すことに責任を負っている。カリキュラムを順番通り進めることはあまり重要ではない。