ある大手と言われる会社の提案書をクライアントから見せてもらった。


4時間のマナー研修カリキュラムで、「現場で使えるスキルを身につけさせます。」と謳ってあった。


はっきり言って、ウソである。


しかも50名の受講生が参加するという。


ますますウソである。


そして、その提案書の中には、「現場で使いやすいように研修を設計しています。」という文句が謳ってあった。


これも大ウソである。


そもそも、インストラクショナル・デザインの基本をわかっていない。


研修で影響を及ぼせるカテゴリは、意識・知識・スキル・実践行動の4つある。


意識を変えるだけなら、2時間の講演でも可能だろう。知識を習得させたいのなら、4時間の講義でも可能だろう。しかし、スキルを身につけさせるためには、練習時間が必要なのだ。


現場で使えるようになるためには、徹底した反復練習が必要であり、講師からのフィードバックが重要な位置を占める。


にもかかわらず、4時間で50名の受講生ということは、あまりにも練習時間が少なく、講師の目が行き届かなくなり、現場で使うことは難しいだろう。


私の目から見るとデザインが破たんしている。


でも、立派なPPTのテンプレートにもっともらしいことが書き並べてあるから、クライアントはだまされる。


こういう研修会社があるから、研修をしても効果がない、現場で使えない、と言われるのだ。


でも逆に考えるとこういう研修会社が多いから、うちのソリューションが差別化できているわけだ。


ある意味、ありがたいことでもある。