今月17日から26日までの10日間に、熱中症とみられる症状で死亡した人は、65歳以上の高齢者を中心に全国で109人にのぼるという。その内、65歳以上の高齢者が全体の78%を占めている。
お年寄りが熱中症でやられてしまうのは、もちろん体力の問題もあるけれど、急激な温暖化の影響もあると思う。
「昔はもっと涼しかった」というお年寄りも多い。
子供のころや若かったころの夏の過ごし方を基本姿勢としているから、クーラーをつけるとか、水分をまめに取るとかという対応が十分でなく、猛暑にやられてしまうのだろう。
そういえば、黒沢明監督や成瀬巳喜男監督の戦後すぐの映画の中でも、真夏だというのに長袖シャツを着てうちわであおいでいるシーンを目にしたりする。それくらい暑さがひどくなかったのだろう。
例えば、タイとかベトナムとか、インド、アラビア半島などの熱帯地方に住むお年寄りが熱中症で倒れることは、珍しいように思う。
それは、子供のころからそういう環境の中で育ち、暑さに対する対処法が自然に身についているからに違いない。
熱帯の沖縄より気温が熱くなる昨今の都会では、これまでの習慣を見直さないといけないかもしれない。
熱帯地方では、昼にせかせかと働いている人はいない。スーツにネクタイの人もいない。