たくさんのことを知っているから先生でいられるという時代は終わりつつある。また、情報を知っていることが、偉いという時代は終わりつつある。
講師の知識がいかに浅はかなものなのかは、受講生がググれば一発でわかってしまう。おそらく講師の持っているあらゆる知識もデータにしてしまえば、小さなUSBメモリに収まってしまうだろう。
だから中途半端な知識をひけらかすことにはまったく意味がない。
講師というものは、読んだり、聞いたりしたことをいかにも自分が経験したことのように話すことが得意な人が多いが、これも最近のインターネット検索事情やコンプライアンスの観点からもよくない。
出典を明言、明記して足元をすくわれないようにしたい。
ある講演で聞いた話がそのままその週のビジネス雑誌の特集記事だったこともあった。
いかにも苦労して研究して得た結論です、というような感じで話していたので、ずっこける。
一言、この雑誌の記事でも書かれていましたが、と言えばよかったのに。
またある時は、いかにも俺があみ出した秘法を教えてやるぞ、という雰囲気しゃべっていた講師のノウハウが、実はあるベストセラー書の受け売りだったこともある。
これからの講師は、知識を伝えるだけではなく、実践や成果に結びつくことを教えなければならないだろう。
たくさんの知識を持っていることは、単なる必要条件でしかなく、自慢するものでも尊敬を期待するものでもない。これからは実践や成果を出すからこそ尊敬されるという方向にシフトが起こってくるだろう。