最初に何をデフォルト(初期値)として設定するかで、人々の選択をコントロールできるという。


たとえば、アメリカの自動車保険では、ニュージャージー州では、初期設定として、保険料が安く補償範囲の限定されたものになっており、選択肢として高額で補償範囲の広いものも加入できるようになっているそうだ。


逆に、ペンシルベニア州では、初期設定として、保険料が高く補償範囲の広いものになっており、選択肢として低額で補償範囲の狭いものも加入できるようになっている。


その結果は・・・。


ニュージャージー州では、約80%が安い保険を選択。


ペンシルベニア州では、約75%が高い保険を選択。


さらに、臓器提供意思表示カードの例もある。


臓器提供に同意した人が少ない国は、日本(10%)、デンマーク(4%)、アメリカ(28%)、ドイツ(12%)、イギリス(17%)、オランダ(28%)などがあり、臓器提供に同意した人が多い国は、スウェーデン(86%)、オーストリア、ベルギー、フランス、ハンガリー、ポーランド(いずれも98%以上)などである。


日本人やデンマーク人は薄情で、スウェーデン人やオーストリア人は慈悲心にあふれているのだろうか。


これもデフォルト効果である。


少ない国では、臓器提供の意思表示をしない限り提供者とはみなされない。逆に、多い国では、臓器提供をしないという意思表示をしない限り提供の意志があるとみなされる。


初期設定をどこに設定するかというアイデアは、ビジネスにも応用できるだろう。考えてみよう。