「糖化」は、肌の老化にも関係してる!

 

体の細胞が「酸化」と「糖化」する、

これが、老化の2大原因だと言われるようになりました。


前回の、肌の老化を早める原因のひとつ、「酸化」に引続き、
今回は、もう一つの老化の原因、怖ろしい「糖化」について。

 

糖化がもたらす老化症状と、簡単にできる効果的な予防策を改めてまとめてみました。

 

糖化


糖質を摂りすぎることは、メタボや高血糖、糖尿病など、健康面で良くないことは、みんな知っているけど、実は肌にもかなりの悪影響を及ぼしていることが、研究でわかってきました。

 

血液を汚し、血管を硬くするだけでなく、骨粗しょう症、アルツハイマーなども引き起こす、骨や脳にまで影響することが分っている「糖化」は、肌にも大きく関係していました!

 

骨の糖化

【骨の糖化:画像 養命酒HPより】


しかも、「糖化」による老化は、二度と回復することはないというから怖ろしい!

 

糖化が原因で引き起こされた肌の老化は、美白やエイジング化粧品などで改善されるものではないんですよ。。。

 

お手入れしているのに、

消えない肌のシミやくすみ、改善されない乾燥、

ゴワゴワ肌、皺、

たるみ、ほうれい線、フェイスラインの崩れ、
実年齢よりも老け顔だと感じてきた方は、もしかするとー、それ「糖化」が原因かもしれません。


要注意です。
きちんと知って正しい対処をしなければ、「糖化」による老化は止まりません。

 

 

  「糖化」が引き起こす肌老化、なぜ起こるの?

 

「糖化」とは何かというと、
体の中で余った糖質が、タンパク質と結びついて有害物質になってしまうんです。

 

私たちにとって、「糖」は、大事なエネルギー源のひとつ、

でも、現代人は、とかく「糖」の摂取量は多く、運動量は少ない、そのため、体内で余ってしまいがちです。

 

うーん、糖質の多い食べ物に、美味しい物が多いのが、一番の原因!

 

菓子パン

【命を縮めるとまで言われる 菓子パン】


エネルギーとして消費しきれず体内に残った「糖」は、タンパク質のなかのコラーゲンとエラスチンに結合、終末糖化産物、「AGE」と呼ばれる、老化を早める有害な物質に変化してしまいます。

 

これが、恐ろしい「糖化」という現象。


コラーゲンは、血管の弾力を保つ重要なもの、
もちろん、肌にとっても、めちゃくちゃ大切。

 

糖と結合してAGEに変化してしまったコラーゲンは、繊維構造が破壊され、完全に弾力を失います。
死んだも同然、その細胞は、再び元に戻ることはありません。
こうなると、外側から美肌化粧品でせっせとケアしても、改善することはありません。


コラーゲンは、一度「糖化」してしまうと、二度と元に戻らないだけでなく、なかなか排泄もできないようです。

体内にずーっと居座り、黄色や茶色へと変色して、血管や肌を硬化させてしまいます。

 

以上が「糖化」が引き起こす老化現象、肌の乾燥、ゴワゴワ、くすみの原因。

進行すると、脳梗塞、心筋梗塞などの重大な病気を引き起こす元凶。

 

 

糖化
 

「糖化」はよく、ホットケーキに例えられます。

 

小麦粉(糖質)に、牛乳、卵(タンパク質)を合わせ、熱を加えて焼くと、表面がこんがり硬くなり、きつね色になります。
そう、きつね色にカリッと硬くなった部分が、AGEが発生した部分。

 

「酸化」は、体の錆びといわれ、
「糖化」は、体の焦げといわれる所以です。

 

 

  化粧品では、糖化による老化は治らないの?

 

アンチエイジングを謳い、コラーゲン配合などの化粧品も多く、
最近では、抗糖化化粧品などもチラホラ出現してきましたが、糖化による老化を防ぐのは、内側からが基本です。

 

コラーゲンやエラスチンの分子は大きく、肌に入りません。
また、口から入ったコラーゲンも同じで、肌に届くことはありません。

 

コラーゲンに関しては、色々な研究が進んでいますが、
結論としては、コラーゲンのサプリや食品を取っても、お肌がプリプリになるなんてことはない、というのが残念ながら真実のようです。

 

コラーゲンの分子は、一旦、腸内で分解されてから、吸収されます。
吸収された後、再び体内生成されるというもの。
この分解、吸収、体内生成という工程が、なかなか上手くいかない。

そのため、コラーゲンは、20代をピークに、年とともにどんどん減少していきます。

これは、自然の老化です。

 

ふかひれや鰻を食べても、コラーゲンは分解されてしまうんですよね。。。

 

コラーゲンを、体内生成するためには時間がかかるのはもちろん、ビタミンCとアミノ酸が必須。

ですから、スキンケアでは、ビタミンCとアミノ酸をしっかり与える方が得策です。


ナチュラルケアとバランスのとれた食事をしながら、コラーゲンの生成を促しましょう。

 

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  「糖化」させない! スグにできる予防方法

 

糖化を防ぐ方法は、食事が基本。

 

糖質を摂り過ぎないことと、
血糖値をあげないような食事方法が基本になります。

 

単に糖質を制限するのではなく、血糖値があがらないような食材や食べ方をする。


無理な糖質制限、炭水化物抜きなどは、長続きしません。
偏った糖質制限は、かえって健康にも美容にも良くありませんから、バランス第一で、ずーっと継続できるような習慣を。

 

少ないガマンで、大きな効果を得るための、
おすすめ抗糖化テクニックは、コレです。

 

食べるタイミング
・朝食は、昼や夜よりも血糖値の上昇が緩やかなので、しっかりめに食べる。

 

食べる順序
・GI値が低い野菜や海草から食べ始めて、GI値が高いご飯などを後まわし。

 

食べ方
・30回咀嚼を実践。ゆっくり食べて、腹八分目で。

 

調理方法
・なるべく茹でる、煮る、蒸す。
※高温加熱によって、AGEは増加。
炒めると5倍、揚げると10倍、電子レンジの温め直しなどは要注意だって。

 

食後のお茶
・緑茶、ルイボスティー、カモミールティーなど、抗糖化作用が豊富。


食後の運動
・AGEができやすい食後1時間以内の有酸素運動。ウォーキングや水泳など15分程度でもOK。

 

「食品GI値」の画像検索結果

【引用:パナソニックHP】

 

 

   低GI食品を選んで、食後の血糖値をコントロール!

 

糖化を防ぐには、食後の血糖値を急激にあげないようにすることが、キーポイント!

 

そのためには、カロリーや糖質だけではなく、GI値(グリセミック指数)を意識する事が必要です。

 

GI値は、体内で炭水化物が分解され糖に変わるまでの時間を数値化したもの。

でも、まだ標準となるガイドラインは設定されていないようなので、目安にしかなりませんが、以下の表を参考までに。

 

各食品のGI値

  低GI(55以下) 中GI(56~69) 高GI(70以上)
 炭水化物

全粒粉、そば、春雨、玄米、

オールブランシリアル

うどん、パスタ、中華麺、オートミール

白米、白パン、

コーンフレーク

 イモ・豆類 豆腐、納豆、枝豆、豆乳 長いも、里芋、さつまいも じゃがいも、
 菓子・乳製品 ナッツ、ヨーグルト、牛乳、チーズ、バター、寒天 プリン、ゼリー、アイスクリーム、 ポテトチップ、クッキー、チョコレート、せんべい
 調味料 みりん、醤油、塩、酢   上白糖、黒砂糖、はちみつ、メープルシロップ
 野菜 きのこ、トマト、玉ねぎ、キャベツ、レタス、ホウレン草、ブロッコリー、ごぼう カボチャ 人参、とうもろこし
 果物  

パイナップル、バナナ、スイカ

ぶどう、リンゴ、キウイ、みかん

※ GI値の数値はシドニー大学による定義

 

 

糖化を防ぐのは、好きなものをガマンする、ちょっとの忍耐も必要。
でも、努力と工夫次第で制御することもできますから、
いつまでも若々しくいきたいですね!