気が付けば、もう１１月も半ばだ。
約半年も更新が開いてしまった・・・
更新が大幅に開いてしまった事で、
ご心配をお掛けした読者の皆様方には、
大変申し訳なく思うと共に、
そのお気持ちが大変ありがたく、感謝に堪えない。
実は、約２年ほど前から両親の介護が始まり、
父は母より一足先に、寝た切り状態であったが、
去年辺りからは、母も日に日に状態が悪化し、
両親共に、要介護５認定の寝た切り状態となってしまった。
なので、ここ１年半以上は、
双眼鏡の仕事と両親の介護が、私の生活の中心であった。
しかしながら、介護の甲斐も虚しく、
今年に入ってから、夏を待たずして 父が他界し、
父の四十九日が終わってすぐに、
まるで父の後を追うかのように、母も急逝してしまった。
両親共に老衰で、苦しむ事もなく、
眠るように息を引き取ったのは幸いであった。
また、母の最期を自宅で看取れた事は、
せめてもの親孝行をしたような気になったので、
私自身が救われたような気がした。
人生で初めての喪主の経験を相次いで２度もさせて頂き、
一気に両親が他界した悲しみに浸る暇もなく、
役所の諸所の手続き、墓地の契約や、お墓の建立、
その他諸々、慣れない没後の様々な整理に追われ、
今年は役所だけでも、計５０回以上は出向いている。
秋には私自身 疲れが出たのか、持病の腰痛が悪化して、
約１ヶ月程の間、歩行さえ困難な状態となった。
そんなこんなで、６月にアップ予定だった記事も、
まだ、書きかけ途中のまま、手付かず状態であり、
サイトの方も、あまり更新がおぼつかず、
一部のお客様には、修理の納期も大幅に遅れてしまい、
大変ご迷惑をお掛けする結果となってしまった事を、
この場をお借りして、深くお詫び申し上げる次第である。
今年は、そんなこんなで、
双眼鏡とカメラを手に出掛ける機会も殆ど取れず、
毎年恒例だった、桜と蓮の撮影にも行けず、
修理の仕事の合間に、仕事部屋から双眼鏡を覗いて、
外の景色を楽しむのが関の山であった。
１１月に入って、やっと少しづつ落ち着いて来たので、
記事ネタも溜まって来ている事だし、
ボチボチと再開しようかと考えている次第だ。
両親が他界した事で、ふと気が付くと、
家族の中で、私が一番の年長者となってしまった。
いよいよ次は、私の番と言う事だ。
しかしながら、私はこれまでの人生で、
既に合計４度、生死の境を彷徨っている。
３５歳の時には、致死率が100%と言われている、
スキルス癌を患い、担当医師からは、
「半年〜長くて１年」との 余命宣告を受け、
少なくとも一度は、死と向き合い、死を覚悟しているので、
今更、死に対する恐怖は、正直さほど無い。
また、その当時は、
死を覚悟して受け入れ、天に命運を預けたので、
抗がん剤治療は徹底的に拒否したのだが、
果たしてそれが良かったのか・・・！？
何とも皮肉なものである。
そんな訳で、私にとって ３５歳以降の人生は、
「天が与えてくれたオマケ」のような感覚なのだ。
正しく、生きてるだけで儲けもの！ なのである。
人事を尽くして天命を待つ、が座右の銘なので、
天がお迎えに来るその日まで、
私がしたい事を、そして、私に出来る事を、
日々淡々と粛々と、繰り返し行うのみである。
もっとも、私のような人間は、
案外しぶとく生きるのかも知れない。。。
いずれにしても、それは天が決める事なので、
私自身は、そこに対しての強い執着はないし、
不安も恐怖も特にはない。
ましてや、延命治療の類もまったく望まない。
その時が来たら、潔く散るだけである。
先の分からぬ事を杞憂し、あれこれ考えるよりも、
１日１日を、今日を大切に、
そして今を楽しむ事に全力集中して、生きたいと思う。
願わくば、天がお迎えに来るその日まで、
健康体で、双眼鏡を触っていたいものである。
私のささやかな願いだ。
本来は、私自身が楽しい事やワクワクした事しか、
記事にはしない方針なのだが、
今回は、少々湿っぽく、重い内容となってしまい、
大変申し訳なくも思うのであるが、
偽らざる正直な近況報告と言う事で、
どうか、寛大な御心でご容赦願うと共に、
今後とも引き続き、ご愛読頂けましたら幸いです。
私の諸事情により、結果的にご迷惑をお掛けした方々には、
本当に申し訳ございませんでした。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
感謝
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