何やら落ち着かない様子ではあったが渋々大人しく矢太郎に付いて一緒に事務所まで来た。
事務所に入るや否や・・・突然!
お姉さんは床に泣き崩れて懇願する。
お姉さん:
『ゴメンナサイ! ゴメンナサイ!』
矢太郎:
『今更 そう言われてもね・・・』
事務所に来る途中で店長を呼んでもらうようお願いしてあったので、間もなく店長も事務所にやってきた。
店長:
『???何? 矢太郎さん』
矢太郎:
『見ての通り謝ってますが・・・私が確認しているのは、このヨーグルト1本です。警察呼ばれますか?』
店長:
『どうしようか?』
矢太郎:
『例え1点だけですが、行った行為は犯罪です。それに外人さんですので身元確認はハッキリされた方がよろしいかと思います。』
店長:
『そうやな、じゃ警察に電話してくるわ』
矢太郎:
『はい。』
矢太郎:
『名前は?・・・じゃあ、この紙に名前と住所、電話番号を書いてください。ところで外国人登録証明書ってわかる?カード持ってる?』
お姉さん:
『ギャランティー? モッテナイ! ヘヤニアルヨ カエッテ、モッテクル・・・イイ?』
矢太郎:
『駄目!そんなことはデキナイヨ!』 (おぉっと、こっちまで話し方がおかしくなっちまった)
お姉さん:
『ケイサツ ダメ! ゴメンナサイ!オカネ・ハラウカラ・・・トモダチ・ソト・ニイル、シンパイ・シテル』
矢太郎:
『お友達には僕が先に帰ってもらうように話すから大丈夫、もうすぐお巡りさんがくるからそれまでまってなさい、いいね?』
静かになってうつむくお姉さん
しばらくして警官2名が到着、状況を説明し矢太郎は店頭にいるであろう彼女のお友達のお姉さんたちを探した
店頭の隅で話をしている3名のお姉さん方を発見。
矢太郎:
『あの~?○○○さんのお友達?彼女は今事務所にいます、ちょっと一緒には帰れないので先に帰ってくださいってことです。』
お姉さんA:
『ナンデ?ナンデ?』
どうやら、駐車場にパトカーが停まるのを見ていて、ただ事ではないと察しているようだ
店頭で話をしていたら裏の事務所から駐車場の方へ警官2名と一緒にあのお姉さんが出てきた。
お姉さんは警官にパトカーに乗るよう促され後部座席に乗った。
それを見ていたお友達の一人が何か叫びながらパトカーに近づいて行った。
他のお友達も同じようにパトカーに駆け寄る。
駐車場にいた他のお客様も何事が起こったのか?と彼女たちの様子を伺っている。
そんな状況の中パトカーは走り出した。
お友達は状況が飲み込めず叫びながらパトカーを追いかける・・・・・
駐車場を出て10メートル程走ったら、パトカーが止まった!
そして・・・・さらにつづく♪