こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。
レンタルショップの棚をふと見るといつも貸し出し中。こんなオールド・ムーヴィー今どき誰が観るんだろう?と疑問形。
同時に、やっぱりエバーグリーンなんだなあ、と納得もしちゃう。
だからこそ何回観ても楽しめるし、50年以上経ってもリメイク版を製作させる魅力に溢れているのだろう。
それが本作。
『荒野の七人』 The Magnificent Seven (’60) 128分
梗概:とあるメキシコの寒村。ここは常にカルヴェラ率いる40名ほどの山賊たちに収穫物などの食料や物品、婦女子を略奪される危険にさらされていた。遂に何とかせねば、と決意。
銃火器を購入し、扱い方を教えてくれる男を一人当たりわずか20ドルで雇用。村人は七人のガンマンと垣を築き巡らし、罠を仕掛け、銃の練習にいそしむ。
そこへ、略奪隊がやって来て追い払うことに成功。だが、復讐を恐れた村人は山賊との休戦を選ぶ。
お払い箱の七人は、男の矜持を賭けた戦いを挑むべく村へと戻っていく。
ユル・ブリンナー、スティーヴ・マックイーンを始めとして、若き日のジェームズ・コバーン、チャールズ・ブロンソン、ロバート・ヴォーン、ホルスト・ブッフホルツ、そしてブラッド・デクスターらが生き生きと動きまわる。
*ユル・ブリンナー、マックイーン* *ブロンソン、B・デクスター、R・ヴォーン*
物語は御存じの通り、黒澤明監督『七人の侍』をベースにした企画をユル・ブリンナーが持ち込んで実現。だから、既視感ある場面もちらほら。
そして、極めて個性的な面構えの俳優たち。
何故かって?『王様と私』で披露したつるピカ頭を曝す無粋なことはしたくなかったのか(笑)
ま、ガンマンには不似合いかもね。それにテンガロンハットはすごく似合っていたし。絵になった。
その帽子もシャツも黒づくめなんだが、後年SF映画『ウエストワールド』で同じ格好で登場したのは、所謂オマージュってやつ?
*『王様と私』デボラ・カーとShall we dance?* *『ウエストワールド』DVD*
*おんなじ衣装の『ウエストワールド』* *中は意外とスカスカ*
若い時からおっさんげなマックイーン、コバーン、ブロンソン。
何となく埃っぽくてぼさぼさした感じ。あ、顔に刻まれたしわが味わい深いってことね。
最期までコミックリリーフ的役回りだったB・デクスターは、腹のあたりが既に本物のおっさんだったが。
個人的には、R・ヴォーンにもっと活躍してもらいたかった。『0011ナポレオン・ソロ』以前なので、まだまだ知名度が低かったから仕方ないか。昨年83歳で逝去。
*『0011ナポレオン・ソロ』D・マッカラムと* *『ブリット』マックイーンと*
今回最も楽しみにしていたのが、カルヴェラに扮したイーライ・ウォラック。
『続・夕陽のガンマン』で主役三人の一人、“卑劣漢”or“醜いヤツ”(Ugly)を演じて強烈な印象を残した。山賊の頭目の延長線上にあるような役柄だ。
だが、カルヴェラにしろ卑劣漢にしろ、彼が演じたのはどこかコミカルで憎めないキャラクターであった。本作では七人を追い出す時の「アディオス!」が気に入っている。
が、このたび実に驚くべき場面に遭遇した。
彼が最初に登場した際、立ち去り際にぬわんと「I’ll be back」と言ってたんだよ~っ!(そう聞こえたんだけど…)
『ターミネーター』はこれにヒントを得たのか?それとも全く無関係に平易な日常表現を取り入れたのか?分からない。
だけんど、ちょっと興味ひくよね。映画好きにとっては。
晩年にはケイト・ウィンスレットと仲良くなる元脚本家役で『ホリデイ』に出演。えっ、この人があれやってたのかよ!知的なジェントルマンじゃん。と吃驚した覚えがある。
そんなE・ウォラックも何年か前に亡くなった。98歳(!)だった。
ところで、オープニングからワクワク感溢れ出るのは、ひとえに爽やかにして軽やかかつ勇壮なるテーマ曲のなせる技。誰もが一度は耳にしたことのある名曲だ。
作曲家エルマー・バーンスタインはこの3年後、再度ジョン・スタージェス監督と組んでさらなる名作を送り出す。それが『大脱走』だ。
*『大脱走』マックイーン* *『大脱走』コバーンとブロンソン*
さて、映画全体の印象としては、現今の聖林映画に馴染み切った人からみるとテンポが合わないかも。
本作に限らず、往年の作品はカット数が格段に少ない。編集の傾向が全く異なっている。
なので、間延びした感じはどうしてもついて回る。
*三人のアミーゴが懇願す* *三人組のガキ共に大いに慕われる*
そして、スタジオセットと屋外撮影の差がはっきり分かっちゃうのだ。
だから、チープ感が否めないシーンもあるにはある。
ここら辺は、始めて観る人には新鮮に映るか。野暮ったく映るか。人それぞれだろう。
*実は農家出身の青年役、H・ブッフホルツ* *地元の娘に惚れられて♡*
ま、デンゼル・ワシントンの『マグニフィセント・セブン』を観る前に、いや、そっちを観てからオリヂナルも鑑賞して欲しい。その理由は以下の通り。
2014/08/23の記事の中からちょっと引用しておく。
※『壁の向こうの天使たち ボーダー映画論』 著:越川芳明 発行:彩流社
この本の中に面白いコラム発見。“リメイク映画は必ず先に見ろ!”です。ちょっと引用。
「オリジナル作品とリメイク作品があるとき、それらを鑑賞するさいの法則は『リメイク映画は先に見ろ』だ。すでにオリジナルを見ちゃってる人は、リメイクを見ちゃダメ。ガッカリするのがオチだから」ときて
「どちらも見ていない人は、とりあえずリメイク作品を見て、それからオリジナルへ向かうべきです」と説く。そして、実例として『グロリア』『ロリータ』『サイコ』などを列挙。
→お盆は『キャリー』で温故知新:参照
ものは試しに未見の人はこの順番でトライしてみるのもいいんじゃないか。
本日も最後までお付き合い下さりありがとうございました。
The Magnificent Seven
監督:ジョン・スタージェス『OK牧場の決斗』『老人と海』
撮影:チャールズ・ラング『麗しのサブリナ』『お熱いのがお好き』
音楽:エルマー・バーンスタイン『十戒』『マイ・レフトフット』