第36回 アナリティクスとは?④
サイトのアクセス数が増えたけど、注文が全然増えない!
このような場合、注文や資料請求等への導線に何かしら問題がある可能性が高い。グーグルアナリティクスを使って問題を見つけ、仮説を立てて、常に改善していく必要がある。
ターゲットが注文するまでの流れを事前に設計しておくことが必要になる。
ケース1 商品に魅力がない、注文ページがわからない
ケース2 サイトそのものに魅力がない、訪問者の意図したサイトとは違っていた
ケース3 注文までの流れが具体的に設計されている
ケース1~ケース3のなかで自分のサイトがどの状況に当てはまるか判断する。それを元にサイトへの導線を改善する戦略を練り上げよう。
《次回予告》「ページコンセプトを考える」。乞うご期待!
《コラム:仕事の合間にアート観賞④》
陽光が差し込む部屋にくっきりと存在感を示す女性。黒づくめの服装からこぼれる肌、ブロンドの瞳と髪は、彼女の美しさをしっかりと主張する。
マネはベルト・モリゾをモデルにした作品を何点も残していますが、これはその中でも秀逸な作品です。左側から差す光、顔半分にできる影、明るい背景に黒づくめの服装。色と光のコントラストを見事に利用してベルトモリゾの魅力を引き出しています。
この作品が現在展示されているのが、新設された東京三菱1号館美術館にて開催中の『マネとモダンパリ展』。変幻自在の画家マネの作品を眺めるのもいいが、建築物も一級品。現代と中世ヨーロッパが混合した神秘的な造りになっている。特に夜間のデートにおすすめ。是非。
第35回 アナリティクスとは?③
サイトのアクセス数と同じくらい大事なのが、
どのようにしてあなたのサイトに辿り着くのか?
ということ。例えばネット世界ではなく現実のなかで考えてみよう。
「旨いラーメン屋に行きたい」
と思ったら、あなたはどうしますか?
①テレビや雑誌等のメディアで紹介されたお店に行く。
②適当にその辺を歩いて、よさそうな店舗に入る。
このような選択肢が頭に浮かんできたのではないだろうか。
じつは①にも②にも、大きな前提条件が隠されている。
①の前提条件
テレビや雑誌で紹介されて、もともと認知している
②の前提条件
歩きながらでも見つけられる優良な立地条件
このように顧客がたくさん来てくれる儲かる店舗というのは、それだけの理由があるもの。
あなたのサイトにこのことを当てはめた場合、顧客が来てくれるためにどうするのか?
という考えになると思う。アドワーズ広告などのPPC広告に出稿したりSEO対策を施すなして始めてインターネットの効果や価値は出てくる。そのためには
自分のサイトを良く知ることが必要。
ようするに
どこからどのようにサイトを見てくれているのかをチェックする必要がある
ということ。それによって今後の戦略を明確に立てることができる。
《次回予告》「注文、資料請求までの流れを把握しよう」。乞うご期待!
《コラム:おすすめ書籍⑨》
龍時(01-02・02-03・03-04)
野沢尚
¥590
Jリーガーが推薦する本格サッカー小説
来るW杯を前に、サッカーを予習しておきましょう。この作品は主人公・リュウジが遠くスペインの地で、サッカー選手として、そして人間として成長していく様を描いています。元Jリーガーの中西哲生氏や秋田豊氏も絶賛する同作品は、サッカー選手が直面する問題や葛藤をリアルに表現しており、サッカー選手が如何に過酷な戦いを強いられる職業なのかが見えてきます。読めば無闇に岡田ジャパンを批判することはできなくなります。みんなで日本代表を応援しましょう。個人的には、成長著しい長友、本田、長谷部の奮闘に期待。あとは松井がリュウジ並みにサイドからアグレッシブに一対一を仕掛けてくれれば……もしかして、もしかするかも!?
第34回 アナリティクスとは?②
アクセス分析は、明確な目標を持っておこなうべき。これはネット以外のビジネスも同じ。具体的な目標として次のような項目を挙げることができる。
【アクセス分析の目標例】
目標例1. アクセス数だけを知りたい
目標例2. どこからアクセスされているのかを知りたい
目標例3. サイトの訪問者数と注文者数を知りたい
「サイトを分析するといっても、何をどう分析すればいいのかわからない」
という人が多い。そういう人には上に挙げた3つの目標例を参考にしてほしい。
これらはサイトを分析するために最低限必要とされること
アクセス分析をおこなうのならば、覚えておこう。
1日20000アクセス数を稼ぐサイトだからといって安心することはできない。20000アクセスの内訳を把握しよう。
例えば、20000アクセスあっても訪問者数は50だったとする。すると平均で1人が400回アクセスしているということになる。この場合、訪問者数を増やす方法を考えていく必要があるだろう。
また、20000アクセスあって訪問者数が5000人いたとする。これならば訪問者数も充分に確保できているとみることができる。そのままアクセス数を増やす戦略を考えていくことで利益が上がっていくだろう。
ようするにアクセス数だけでなく訪問者数の数字も追いかけていかないと、今後のサイトにおける販売戦略を具体的に立てることができないということ。
グーグルアナリティクスを利用すればそれらの詳細がわかるので、是非とも利用してもらいたい。
《次回予告》「ユーザーはどのようにあなたのサイトにやって来るのか?」。お楽しみに。
《コラム:村上春樹で休憩③》
使いみちのない風景
¥514
身体に染み渡る、癒しの美文
まさに休憩にぴったりの一冊。右ページに村上春樹の文、左ページに稲越功一が撮った使いみちのない風景が載るレイアウトが繰り返されます。無数の旅を重ねてきた作家と写真家が紡ぐ、風景のつかの間の記憶。是非ご堪能ください。