KS

「紀ノ重」さんを見たときは、すごいなぁと思いましたね。

でも、お猪口と徳利はよくないですよね。今の方は、アレが古いというか…。


SK
あぁ、酒器ですか。たしかにね。



OS

もう少し(種類の)幅があってもいいですよね。



KS
あとはやはり、サワーじゃないですか。「天狗舞ソーダ」とか。


全員
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KS
怒られるんでしょうけど…。

OS

たしかにあってもいいとは思いますけど、でもそれにしても皆さん美味しい酒を飲む機会は絶対的に少ないですよ。

例えば、酒って年によって味が変わります。今うちは、ヴィンテージ違いで飲み比べのお願いもしています


全員
ほ~ぉ。

OS

例えば、同じ大吟醸でも年代を変えて飲んで頂くと、ワインと同じで、熟成度合いで味が全然違いますから。

ですから、たぶんまだ皆さん日本酒の楽しさの…こんな言い方ですみません!…10分の1くらいしか、わかっていないと思うんです。



全員
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OS

でもそれは、僕ら酒屋がまだまだ表現不足なんですが。



SK
もっと表現してほしいですね。


KS

和食以外に日本酒は合わないでしょうか。



OS
いえ、そんなことないです。
4年位前に「ロブション」と「黒龍」のラインナップを合わせた会をやりました。


SK
フレンチと日本酒か。


OS
あとは「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」が7年位前にパリの「オテル・ド・クリヨン」のアンバサダーでやりましたね。上質の白ワインを想わせると好評でしたよ。
非常に幅はあります。ただ若干、やはりワインのほうがマリアージュは合うのかなと思いますが…。

全員

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OS
でもやはり、お刺身だとか寿司との抜群の相性は、日本酒の楽しさだと思います。


KT

あとは組合とかたくさんあって、一般の消費者からするとわからないですよね。

あそこは、うちと違うからとか…我々みたいな業界からするといろいろ…。


全員
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OS

あそこが売ってくれるな、とかあそこには卸さない、とか()

ワインはすごくオープンなんですけどね。

ちなみに、ワインのマーケットはワールドワイドなので、去年10ユーロで買っていたワインが翌年買い足すには20ユーロになっていたりするんです。

だって、「アメリカから全部オファーがかかってきているから20ユーロだよ」と。実は、認められれば蔵出しの値段が上がっていくんです。2倍にも3倍にもなるので、蔵元も頑張れるんです。







⑨へ続く…