≪あらすじ≫---------------------------------
ソロモン攻略戦が始まる
ホワイトベースはワッケイン艦隊に編入され、陽動部隊としてソロモンに攻撃を仕掛ける
数で劣るソロモンだがドズルの指揮で互角の戦いを続ける
ソロモンから少し離れたエリアでソーラ・システムの準備を行う主力のティアンム艦隊
その動きに気づいたドズルだがソーラ・システムが発動し、ソロモンを焼く
大きな被害を受けたソロモン、ティアンム艦隊からモビルスーツ隊が発進しソロモンに侵入するのであった
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第35話 前半
12月2日、ホワイトベースがジャブローを出発した後、ティアンム艦隊もジャブローを出発していた
規模は100隻以上とも言われ、正に総力戦の連邦軍
戦力はルナツーに集結
目標はジオン軍の軍事要塞ソロモン
連邦軍としてはキシリアのいる月のグラナダかドズルのいるソロモンに進撃するのか、陽動を掛けるため先発してホワイトベースを向かわせていたのだ
連邦軍としてはジオンの本拠地であるサイド3に攻め込むための通り道&拠点としてソロモンは必ず奪取しなければならない
オデッサに続き、1年戦争における大きな戦闘の一つである
発進したマゼランとサラミスはモビルスーツを艦載できる仕様になっており、ここにきてようやくジオン艦と同等のスペックを持つ事になった
モビルスーツはもちろんジムが主体
参加モビルスーツは総計5000機とも言われる
そして現在12月24日
サイド6を出たホワイトベースも攻撃に参加することとなる
先鋒隊としてワッケインが司令としてやってきた
ワッケインと言えば第4話以来の登場となる
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出会った当初はひよっこだったブライトが指揮官として成長した姿を見て嬉しそうだ
目標をソロモンに定め、ホワイトベースの参加を促すワッケイン
だがブライトはクルーの疲労を心配いている、特にアムロ
ワッケインもアムロには目を掛けているらしい
いつの間にか有名人になっているなアムロ
そりゃそうか今や連邦でもモビルスーツ撃墜数は上位に食い込むトップエースなのだから
けっこう危うい立場のソロモンだが、本国からの支援がビグザムというモビルスーツが一機のみというお寒い状態にある
もちろんドズル中将は激オコ
ソロモンは最前線基地として損耗が激しいエリアなのだが、戦力はア・バオア・クーというギレンのいる要塞と、月のグラナダに割かれている状況だ
資料によればドズルの政治力の無さが原因と書かれている
要はザビ家兄弟間の縄張り意識がここでも足を引っ張っているという事だ
そんな事している場合じゃなかろうに・・・
ソロモン攻略戦
まずは先鋒としてワッケイン艦隊がソロモンに攻撃を仕掛ける
カイはワッケイン艦隊の明らかに足りない戦力に不安を口にする
ワッケインは「15分だけもたせて欲しい」と皆に語る
主力のティアンム艦隊が「対要塞兵器」を使用するというのだ
その間の時間稼ぎをやれと言うのが作戦内容のようだ
ワッケインから攻撃命令が発せられ、まずはパブリク突撃艇をソロモンに突撃させる
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一撃離脱のミサイル艦でビーム攪乱幕を張るのがお仕事だ
それを支援するために連邦艦隊も砲撃開始、ソロモンと激しい撃ち合いとなる
ビーム攪乱幕の展開に成功し、接近する連邦軍
戦術としては強力なビーム兵器を無効化し、主力であるモビルスーツを突撃させると言うもの
対するドズルはミサイルに切り替えモビルスーツを展開させる、流石モビルスーツの運用に掛けては一日の長があるね対応が早い
連邦艦隊からはジムとボールが発進する、ホワイトベースはガンダムを始め全戦力を投入
ボールというのはジムを支援する小型機で
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ぶっちゃけ弱い脆い、見てわかると思うが球形の胴体にキャノンを載せただけというシロモノ
別名「丸い棺桶」(苦笑
第35話 後半
激しい戦いを繰り広げている最中、ドズルは嫁に会いに席を外す
万が一のため、嫁と侍女を脱出させるようだ
この時点で予感めいたものを感じていたのだろうか
嫁の名はゼナ・ザビ、抱かれている赤子は「ミネバ・ラオ・ザビ」
はい、ユニコーンでお馴染みのオードリーさんです
初登場はここだったんですねぇ
今後ΖやΖΖにも出てくる重要な人物ですが、ここではもう出番は終了です
ミネバ様・・明らかに嫁似ですよね
ソーラ・システム
「生か死か、それは終わってみなければわからなかった」
「確かな事は美しい輝きが一つ起こる度に、何人か、何百人かの人々が確実に宇宙の塵になっていくと言う事だ」
突然入ったこのナレーションなんですが、とても印象深くてですね
ガンダムっぽい雰囲気を醸し出してて好きです
戦争って儚いものなんですよね、なんて非生産的なんでしょうか
主力であるティアンム艦隊がソロモンからは遠方の位置で対要塞兵器の準備を進めている
これが対要塞兵器「ソーラ・システム」だ
ティアンム艦隊は約400万枚にも及ぶ鏡を水平に並べ、超強大な鏡を作り上げている最中だ
艦隊の存在に気が付いたソロモン、戦力を向かわせる
ドズルの部下が月のキシリアに援軍を要請すべきと進言する、だがドズルは
「キシリアに? これしきの事で国中の物笑いの種になるわ」と一蹴する
・・・・この瞬間にドズルの、ソロモンの運命が決定した
ドズルはキシリアに借りを作るのが嫌で援軍を要請しないという、なんとも個人的な考えで戦いをしているのだ
兄弟間の確執が深いのは分かるが、それに付き合わされる部下が哀れだ
物笑いの種とも言うが、負けたら最後なんだが、それはわかっているのだろうか
ソーラシステムが発射準備に入る
これだけの数のミラーを制御するのはかなり大変だろうな・・・
目標がソロモンの宇宙港に定められソーラ・システムが発動する
ミラーから大量の光が溢れソロモンを焼き始める
焼かれるソロモン
「な、何事だ!」とドズル
「レーダー反応なし、エネルギー反応なし」
「レーザーとでも言うのか!」
ソーラ・システムは要は強大な虫眼鏡で、太陽光を収束し発射するものだ
発射というか反射というか
虫眼鏡で太陽光をあつめ、紙を焼くという実験をしたことがあると思われる
それの超巨大版だ
なんとも恐ろしい兵器だ
光量でモニターも焼ききれそうだが
発射前、ミラーの前に移動した輝く光源は何だったんだろうか、収束用の巨大レンズのようなものかな? 実はいまいちわかってません
強力な兵器だがあまりにも運用が難しく、今後使われることはなかったという
まあ400万枚のミラーを運ぶだけでも大艦隊になりそうだもんね
例外として、約3年後の話であるデラーズフリートとの戦いで使用された
OVA「0083 スターダストメモリー」参照
ハヤトとフラウ
ガンタンクが被弾し、ハヤトも負傷してしまう
それを介護するフラウ
意識を失っていたが、うなされ目を覚ます
そのハヤト、自分だけが負傷し帰還してしまった事が「情けない」と語る
セイラさんやカイ、そしてアムロに才能で負けたと感じているのだ
恐らく当初から抱えていた悩みだったのだろう、あのアムロが赫々たる戦果を上げているのを見て密かにライバル心を燃やしていたのだろう
まあ、ガンタンク担当になった時点で不利は否めないし、よく頑張ったと思うよ私は
そんなハヤトにフラウは
「あの人は、違うわ、私達とは違うのよ」と心中を吐露する
いつからか全く絡まなくなったアムロとフラウ
ニュータイプとして覚醒し戦うアムロに常人であるフラウは大きな壁を感じているのだろう
なんかちょっぴり切ないエピソードだ
ソーラ・システム発射後にティアンム艦隊もソロモンに向かう
不利を悟ったドズル、モビルスーツを後退させ要塞近くで迎撃を行うが数で劣るソロモン、いつまで耐えられるのか
ソーラ・システムが焼いた穴から侵入を開始する連邦軍のモビルスーツ隊
ほぼ雌雄は決したかに見える
もはや敗北を悟ったドズル、脱出準備をするゼナに会いにいく
「いけないのですか?」
「馬鹿をいうな、ソロモンは落ちわせぬ」
「ミネバを強い子に育ててくれ」
「私は軍人だ、ザビ家の伝統を作る軍人だ、死にはせん」
と表面上は強気を押し通す
「いけミネバと共に!」
ゼナとミネバを送り出したドズル
残存兵力を結集し、決戦を仕掛ける
ドズルは組み上がったばかりのビグザムに向かうのであった
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≪まとめ≫
とうとう始まったソロモン攻略戦
次週はビグザムの活躍を拝めますよ、楽しみですね
そしてもれなくスレッガーさんに焦点が当たる事になる・・・・
それにしてもザビ家の兄弟間の確執が大きすぎて、もう滑稽である
滅びる寸前の国なんてこんな感じなんだろうな
負けるべくして負けるのだ
主人公のアムロ、もう戦い以外に描写がない有り様だ
精神的に成長していくのを追っていくのがテーマであり楽しみであったはずだが、今では逆に今後が心配になっていく感じだ
ニュータイプに目覚め、どんどん人間味が薄れていっている雰囲気
アムロはどうなってしまうのだろうか
今回の件でフラウはハヤトと良い仲になっちゃって、人としてはある意味ハヤトの勝ちとも言えるのが面白いトコロ