「娘を持つと、高校卒業頃から、振袖のダイレクトメールがジャンジャン来るんだよ!」

と、最近、特に言われるようになった。

小学校の卒業式の時は本人の強い希望で袴姿だった。

でも、七五三の時は着物を揃えたが、パニックを起こして着ることなく、他人様の手に着物一式は消えた。

まだ先だけど成人式はどうすんだろう?と、思っていたら、娘が希望の柄を教えてくれて、偶然、チワワ奥と立ち寄った呉服店でそれを伝えたら、着物を差し出された。

 

おっ、娘の希望にかなり近いな。

取りあえず近日中に娘を連れて来るので、これのキープを店に頼んだ。

この画像を娘に見せたら、娘は気に入って着てみたいと言う。

で、今度は娘と雪の中、店へ行った。

取りあえず簡単に合わせて『こんな感じですよ』って。

娘、「これにする。決めた!」と喜んでいる。

1月末に授業料の三期目を払って、4月にまた数十万の支払いあるけど、喜ぶ顔を見ていたら、大人の事情なんてどうでもよくなった。でも、買って心変わりされるのは、貧乏所帯にはしんどい。

取りあえず一週間考えて、他にも見て、それでも気が変わらなければ買うことにした。

 

一週間、娘の気持ちは不動だった。

この黒地が魅力的なのだと言う。

この時合わせた帯も半襟も一緒に買った。

嬉しくて一番幸せな気持ちだったのは、私かも知れない。

一切、反対もせず同意してくれた亭主にも感謝。

 

私は家が“ど貧乏”で振袖なんて着ることも、成人式に参加することも叶わなかったんで、娘には自分の夢も重ねて着て貰いたいと思ってる。

 

と、ここで終わるのがたぶん普通の主婦のブログだと思う。

 

振袖を買い自宅に運んだのはいいが、考えると我が家にはこれを安全に保管できる場所がない。

和服を入れる桐の箪笥などある訳もなく。

視界に入るのは湿気を帯びてる洋服箪笥。あぁ……

 

ん?そういえば、誰かが一段の桐の衣装箱(和服用)があると言ってたなぁ。

振袖を横に置いてアマゾンで探し始める。

おぉっ、結構あるじゃん!

1万越えるのもあれば、6千円ぐらいのものまで。

取りあえずボーナスが出たら、いいものを買うからそれまでの間に合わせで6,499円のモノを選んで購入ボタンを押した。

送料が掛かるのは当然だし、覚悟もしていたが……

その覚悟は次の瞬間に脆くも崩れ落ちた。

(。´・ω・)ん?

( ̄□ ̄;)!!おいおいっ!!

品物の代金が6,499円に対して、配送手数料が100,000円!?

何度押し直しても、この価格設定が覆ることはなかった。

亭主とも相談したが、間違いであっても、この値段で表記されたものをポチっとすれば、その値段に同意したことになるだろうから、額面通りにカード決済される……品代6,499円+配送手数料106,499円に同意したってことで。

結局、取りあえず保管ができるものを買った。(こっちは送料無料だった)

このショップ、客来ねぇだろうな。

 

 

最後に……

今日の新聞にこんな記事があった。(読売新聞)

毎年、この手の記事が出て、読んで、希望を持って。

で、進展なく忘却の彼方に希望は消える。

 

『障害』じゃなくて『障がい』『障碍』ですって言う人もいるけれど、周りに当事者が害をなすから、その人を障害者って言うんじゃないんだと私は思ってる。

それ(娘の場合は自閉症だが)があるが故に、本人も周囲も辛い思いをして害になっているから『障害』って文言がやはり正しいのだ。鼻から吸引して『生きづらさ』が軽減されるのなら最高だよな。これ、何とか製品化されるようにと祈らずにはいられない。