圓教寺 | 燕党の宴

圓教寺

 姫路の中心地から車で30分足らずの場所に、舌を噛みそうな書写山という山がある。

 圓教寺
 その舌を噛みそうな書写山を、「しろまる姫」が描かれたロープウェイで登り

 圓教寺 圓教寺
 なおさら舌を噛みそうな書写山山上駅で降りて、両側から諸仏に見守られつつ

 圓教寺 圓教寺
 左)雨でぬかるんでコケそうな道をトボトボと進むと
 右)仁王門に出る

 この舌を噛みそうな書写山には、西の叡山と呼ばれる圓教寺が開かれている。
 圓教寺は、966年に性空上人によって開山された古刹である。

 圓教寺 圓教寺
 左)仁王門を越え、塔頭の一つ、十妙院の前を過ぎ
 右)雨でぬかるんでスベリそうな道をボチボチ進むと

 圓教寺 圓教寺
 圓教寺の最初のハイライトとも言うべき魔尼殿にたどり着く

 最初は最も舌を噛みそうな書写山山上駅から20分以上はかかると案内されるが、
 雨でぬかるんで危ない道をゆるゆる進んでもそこまではかからなかったように思う。

 圓教寺 圓教寺
 魔尼殿入口。美しいですね

 圓教寺 圓教寺
 左)魔尼殿の舞台で小休止の後、裏側の暗い通路(?)を抜け数分進めば
 右)至極素敵な空間が現れる。コの字に配されているのは右から大講堂・食堂・常行堂

 大河や映画の撮影などにも使われているというこの空間。
 圧倒される雰囲気。圧倒されつつも落ち着く空気。

 圓教寺 圓教寺
 大講堂。圓教寺の本堂に当たる学問と修行の場

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 食堂。修行僧の寝食のための建物

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 常行堂。中央の舞台では、大講堂の釈迦三尊に舞楽を奉納するんだとか

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 食堂の正面に位置するのが、藩主本多氏の墓所
 
 この空間に後ろ髪を引かれつつさらに奥に進むと

 圓教寺 圓教寺
 左)奥ノ院。左に見える建築が右の護法堂の拝殿という特殊な構造
 右)中央の開山堂。開山の礎、性空上人を祀っている

 圓教寺 圓教寺
 左)眠り猫の作者、左甚五郎の作と言われる力士。屋根を支える描写がコミカル
 右)棟木(?)の入り組んだ感じが素敵です

 圓教寺 圓教寺
 左)その他にも榊原氏の廟所があったり
 右)そこここにお堂が配されていたり

 かなり見応え・歩き応えのある印象。
 
 それでも、秀吉がこの地に本陣を設けた折には相当数の仏像が持ち去られ、
 かなりの数の建築が破却されたというから、往時の勢力はいかほどだったのか計り知れない。
 「西の叡山」というのも頷ける。

 舌を噛みそうな書写山。
 機会があれば、再訪したい場所ですね。