第10集は表題に2つの組曲を含むと書かれていますが、これまでと違って通し番号が付いていません。また、譜面自体にも見出しが何もないので実はどこから次の組曲になるのか分かりにくい。ちょっとずさんな編集という印象です。とはいえ、通し番号をここだけなしにするのは不便なので便宜上付けることにしました。まず第7集以降の一覧を示します。
第7集 第10と第11組曲
第8集 フルートと通奏低音のための組曲2曲
第9集 第1と第2ソナタ
第10集 組曲2つ
第11集 分かりません
第12集 第20と第21組曲
11集が分かりませんが、通し番号が全部で21までなのでここに2曲割り振って第9集のソナタ2曲を加えると計算が合います。そうすると、
第8集 第12、第13
第9集 第14、第15
第10集 第16、第17
第11集 第18、第19
となります。便宜的な措置ですからこれで構わないでしょう。
(第16)組曲 ヘ長調(原調も同じ)
Prelude en Dialogue : レシっぽい対話です。二つの拍子が交代します。「C」の4分音符と「2」の2分音符が等価になりますので「2」のほうが速く吹くことになります。
Allemande : 強弱付けに注意。さすがに指示不足の感じがするので補いました。
Rondeau Legerement : Gavotte っぽいですね。
Gigue : 結構絡みが複雑です。
http://aeolianconsort.chakin.com/Barre_M_de_la.htm#17_Suites_a2