ドラバールが生涯に出版したデュオの組曲全17曲をリコーダー用に移し替えて紹介します。基本方針はボワモルティエの場合と同じでC管を対象にします。一まとまりに出版されたものではなく1709年から1725年まで順次出されていったので体裁は前半と後半で異なっていますし、個別でも違いがあります。参考のために一覧を作っておきます。

1. Premiere Suite(1709)
2. Deuxieme Suite(1710)
3. Troisieme Suite(1711)
4.5. <Quatrieme Livre>(1711) Quatrieme Suite, Cinquieme Suite
6.7. Cinquieme Livre(1713) Sixieme Suite, Septieme Suite
8.9. Sixieme Livre(1714) Huitieme Suite, Neufieme Suite
10.11. Septieme Livre(1721) Dixieme Suite, Onzieme Suite
12.13. Neufieme Livre(1722) Premiere Sonate, Deuxieme Sonate
14.15. Dixieme Livre(1722) Deux Suites
16.17. Douzieme Livre(1725) Vingtieme Suite, Vingtunieme Suite

 De la Barre をアルファベットのどこに分類するか(こういう名前は迷惑ですよね)。自分で考えるのは実に面倒なのでIMSLPに従ってBに入れておきます。

第1組曲 ヘ長調(原調はト長調)

Allemande 反復記号は原則的に後ろしか付いていません。戻りの位置は別途の記号で表記されます。1括弧、2括弧の書き方は慣れてもらうしかありませんね。
Fantaisie : 特殊な綴りですがこれで合っています、念のため。あまり速い感じはしませんが、イネガルはしたいですね。
Fantaisie : 音価が細かいのでテンポも速くはできません。
Fugue : フランスのFugueはバッハ的なフーガとは様式が異なりますのでご注意を。
Rondeau : 2拍子系。これは結構速そうです。
Gigue : スラーはかなり正確に付けられています。
Double de la Gigue : テンポはなるべく速くで。
Musette : 書き方からしてイネガルすべきでしょう。

http://aeolianconsort.chakin.com/Barre_M_de_la.htm#17_Suites_a2