メルラのカンツォンは一言で言うと華麗です。女性形の副題が付いているのでフランス風カンツォンであると分かります。「種々の楽器のため」(ogni sorti de strumenti musicali)となっていますが、内容を見て行くと元々は鍵盤楽器用だったんじゃないかと思えます。オリジナルは4冊のパートブックです。残念ながらこれは入手できなかったので今回は現代譜を用いて作成しています。音価を半分にしていますし、疑問な音符もありますが、校訂報告が付いていないのでオリジナルとの関係は分かりません。今回の作成にあたって音価は元通りに戻しました。また、変化記号についても同様で、なるべく当時の習慣に従って再現していますが、あくまで私の個人的判断にすぎません。ご了承ください。

La Ghirardella : 中間に3拍子を置いた3部形式になっています。3拍子部分は前後より幾分速めにするのが普通ですが、難度にもよりますので、まぁ適当におかしくない程度にすればいいと思います。

http://aeolianconsort.chakin.com/Merula.htm