3声の残り3曲をまとめて出しておきます。3声はこの7曲と"Une jeune fillette"に含まれる2曲の合計9曲あります。

Fantasie 5 : フーガ的ですが、応答が同じ形なのでフーガではありません。主題一つで構成されているので統一感がありますね。音域が低いので4度上げてAABで出来る版も作りました。

Fantasie 6 : これもフーガらしく始まりますが、ソプラノが主題の拡大形で登場したところでほぼ定旋律型と判明します。冒頭を除くと定旋律と他の声部の動きには関連性がないようです。なんとなくてんでバラバラにやっているのになぜか合っている、というのがコーロワらしいと思います。

Fantasie 7 : この曲は完全にフーガと見なせます。応答が調的になっているのに注目です。コーロワの時代はまだ調性が優勢になっていないので珍しいかもしれません(あくまで印象ですよ)。

http://aeolianconsort.chakin.com/Caurroy.htm