線形な主題のせいか、変化音処理の結果として対斜が頻発します。対斜は和声法用語で、パートにまたがって基音と変化音が連続することを指します。例えば、あるパートにc音が出た直後に別のパートにcisが現れる、という具合です。ロマン派の厳格和声法では禁止されているようですが、バロック音楽までは結構気にせず使われています。

http://aeolianconsort.chakin.com/Gabrieli_G.htm#Canzon_a5_I_G_Gabrieli