5 Les Jeux vite : "vite"が曲名の一部なのか表情記号なのか、ちょっと判別し難い。実は次のMagiciensも似たような状況なのでこれは筆写者の書き癖の問題ですね。さて、3/8の曲の途中に3/4がいくつも出てきます。これはヘミオラを1小節にまとめた書き方で、拍子を代える意図がないので拍子記号は付いていません。当時のお約束です。パスピエによく出てきます。まぁ、この曲の場合は名前からして少しは拍子の交代を楽しむ意味もある気がしますけど。
6 Maagiciens : これは多分舞曲ではないでしょう。中間部はちょっとテンポをあげるように指示があります。
7 Menuet en Rondeau : こういう書き方ができるのはロンドが舞曲の様式ではなく、曲の形式だからですね。各曲の名称はいろんな範疇の単語が混在しているので気を付けましょう。メヌエットは曲名からテンポやリズム形を決めなければなりませんが、ロンドは曲の様子を見てみないとテンポもリズムも決まりません。
http://aeolianconsort.chakin.com/Telemann.htm#Ouverture_TWV55_e8