第4曲のオブリガートはオーボエ・ダモーレとヴィオロンチェロ・ピッコロという異色の組み合わせです。音域的にはどちらもト音記号内に収まっているので編曲する側としてはソプラノ・ソロとどう組み合わせるかだけ考えればすみます。このカンタータに限ってはソロをソプラノから外すのは不味い(対話が成立しない)のでS3かSTTかしかありません。ソプラノ3本はソロが完全に他と混じってしまいますが低音はバスだけでも大丈夫なのでやってみる価値はあると思います。ただ、ごちゃごちゃするので各声部の独立性が感じられなくなるでしょう。STTの場合はバスがテナーより上になる場所があちこちに発生するのでFバスを加える必要があります。或いはバス抜きでFバスだけでもいけるかもしれません。
 第6曲はバスのアリア+ソプラノのコラールです。オルガンのオブリガートはソプラノに任せて残りは伴奏に専念します。バスソロは音域が高くて、実はテナーでもできてしまうのですが、曲の性格上、バスで頑張りたいところです。

http://aeolianconsort.chakin.com/jsbach.htm#BWV49