6曲セットになっています。譜面作りの方針はオットテールの組曲で書いたとおりですのでそちらを参照してください。

Premier Concert
1.Prelude : "un peu lent"は「ちょっと遅めに」の意味。
2.Air : "Lentement"は「ゆっくり」。♭が多いので気をつけてください。
3a.Badine I : 曲名は戯れのこと。"a deux temps, 3 crochets pour chaque temps"は「8分音符3つを単位にした2拍子」の意味で、要するに6/8拍子のこと。"Legerement"は「軽快に」の意味。
3b.Badine II Rondeau : AABAの順にやってBadine I に戻ります。
4. Air : ABACAの順になります。

Deuxiéme Concert
3.Gavotte en Rondeau : AABACAの順にやります。
4.Menuet I : "Petite reprise"は小反復という指示です。普通どおりAABBと進んで最後にこの8小節だけもう一度奏します。大抵はピアノにしますね。
5.6.Courante : "a la maniere Françoise"は「フランス人っぽく」、"a la maniere Italienne"は「イタリア人っぽく」の意味です。「フランス風」「イタリア風」ではありません。どうすればいいのか分からないんですが、演奏の仕草に違いがあったんでしょうか。"Croches égales"は「イネガルはしない」のことです。イネガルはフランス流なのでこれは当然。
7.Plainte en Dialogue : 「対話風の嘆声」とでも訳しましょうか。細かく書き込まれている指示が気になります。"sans port de voix"は「ポルタメントなし」、"sans tremblement"は「トリルをしない」の意味なので、この指示がある箇所では「よけいなことをするな、譜面通りやれ」ってことなんでしょう。
8.Menuet I II : ここから調性が変わりますので気をつけてくさい。第2メヌエットの末尾になんの指示も書かれていませんが、第1メヌエットに戻るべきでしょう。
9.Air : "dans le goût ancien"は「年寄り好みに」みたいな意味です。この曲集が出版されたのは1720年、モンテクレール53歳の時ですから自分が若かった頃、ぐらいな感じでしょうか。
10.Air I II : "dans le goût des Brunetes"は「若者好みに」です。ここも第1エールに戻る指示がありませんが、戻るべきでしょう。

http://aeolianconsort.chakin.com/Monteclair.htm