ジャパール "Jay pris amours" ド・ヴィーニュ "Franch cor quastu / Fortuna"
ジャパールの"Jay pris amours"はオデカトンAにもありますが、重複ではなくこれは全く別物です。この曲の解読はかなり手こずりました。そのままではディスカントが全く合いませんので。"fit aries piscis in licanospathon"という書き込みがあるので何かするんでしょうがさっぱり解りません。なので、試行錯誤を繰り返した末に見つけたのがこの解決策です。
今回、"licanosypathon"を調べ直してみたところ、"lichanos hypaton"のことだと分かりました(私は古代ギリシアの音楽理論用語を全く知らないのです)。"lichanos"はテトラコルド(4弦)の一番低い弦のこと、"hypaton"はテトラコルドの一番低い音のことだそうです。つまり「一番低い弦の一番低い音からやりまさい」ということのようです。"piscis"は「魚」なんですが、どうやら黄道十二宮しんがりの「魚座」を指しているらしく、「12」もしくは「最後」の意味に使われているように思えます。自力解読の結果から逆推理すると「書いてある音符をお尻から最低弦の最低音で始めなさい」てなことになりそうです。この音より低い音も出てくるのでちょっと違う気もしますが、私にはこれが限界です。
ド・ヴィーニュについては何も分かりませんでした。この曲は二つの曲名が書かれているのでクォドリベットです。
http://aeolianconsort.chakin.com/Petrucci.htm#Canti_B_29