こんな雄大なオルガン曲にはそうそうお目にかかれません。アラウホがこれほど複数の声部を同時に動かすのは珍しいでしょう。全音栓(registro entero)の指定はありませんがそうしてみたい曲です。MP3・MIDIは4フィート・8フィートにしました。
 内容はかなり複雑です。冒頭主題以外に主題と見なせるものが三つくらいありますし、細かい動機も活躍します。ストレッタやら三重フーガらしき重ねもありますので聴き所はいくらでもありますよ。和声では153小節が注目で、バスのcとソプラノのcisがもろにぶつかります。誤植とか誤記の可能性はないのでご安心を。念のため、バスにナチュラルを付けておきました。


http://aeolianconsort.chakin.com/Arauxo.htm#Tiento_de_Octavo_Tono_Arauxo