第4番から二重フーガになります。どの曲も各主題ごとにストレッタを含む高度な技法が用いられています。

第4番
 1-10小節 第1主題提示部
 11-26小節 第1主題ストレッタ部 8度及び5度のストレッタを含みます。
 27-32小節 第2主題提示部
 33-43小節 第2主題通常ストレッタ部 8度及び4度のストレッタを含みます。
 44-49小節 第2主題二重ストレッタ部 3度重ねで6度のストレッタになります。
 50-72小節 二重フーガ部 三種類の組み合わせが出てきます。三つ目は二つの主題とも3度重ねになる10度の転回技法を使っています。
 72-79小節 結尾部 

第5番
 1-13小節 第1主題提示部
 14-28小節 第1主題ストレッタ部
 29-38小節 第2主題提示部
 39-43小節 第2主題ストレッタ部 4度・5度・8度の3種類があります。
 44-57小節 二重フーガ部 第2主題がストレッタになるのでかなり複雑です。
 58-67小節 結尾部

どちらも二重フーガの基本形です。バッハだと第2主題が完全に単独で出るこの形の作例はそんなに多くありません。BWV904が代表です。

http://aeolianconsort.chakin.com/Battiferri.htm