フランスの弦楽様式はリコーダー5重奏に使いやすいので便利です。バッハの初期のカンタータにもありますね。この曲は典型的なフランス風序曲なので判りやすいと思います。もっとも表情付けとなると色々問題は出てきますけど。MP3もだいぶ手抜きしてますのでご容赦。
 10小節目のソプラノ2本に平行5度が出てきます。今回は初版譜を使いましたが、念のため自筆譜を見たところ、やはり同じだったのでここはそのままにしてあります。序でに書いておくと、同じ10小節目のソプラノ2の最初の音は自筆譜ではフラットがなくHのままです。どっちもありがちな和声なので判断は微妙ですね。
 「カドムスとエルミオーネ」の自筆譜はフランス国立図書館のサイト(http://gallica.bnf.fr/)で見ることが出来ます。検索でLullyとでも入れてやれば大丈夫です。便利な世の中になったなぁ。