7声ものはエオリアンのためにあるようなものなので見逃せません。カンツォンをやりすぎて「ガブリエリはもういいや」という感じでしたが、声部の多いものならガブリエリの真骨頂だし、新しい発見もありそうです。
 "succurro"は英語だと"run to help" となってやって来るイメージがありますので「来たれ」にしてみました。この単語、サッカーの語源だそうですね。"miser"には「不運な」とか「哀れな」とかの訳もありますが「病める」が一番広そうなので採用しました。
 原譜の変化音に問題がありそうだったので私の判断で取捨しました。自然な感じになったと思うので気にしなくてかまいません。また、音価は倍にしました。リズムがややこしい曲は連桁があると却って判り辛いのでこのほうが安全です。
 前半は各声部のリズムが複雑なのでテンポを上げるとごちゃごちゃにしか聴こえません。少し遅いかなくらいが無難です。そのかわり、後半の3拍子はホモっぽいので快調に飛ばせます。強弱の変化付けはリコーダーでは効果が薄いので必要ないでしょう。

http://aeolianconsort.chakin.com/Gabrieli_G.htm#Sancta_Maria_succurre_miseris