元はオルガン曲です。"Suavissima"はイタリア語の古い綴り(たまにあるのですよ)ではなくラテン語です。知足庵はちょっと混乱しました。譜面は一見厳格な4声体で書かれているように見えますが、なぞっていくと声部が足らなくなったり行き場がなくなったりします。鍵盤曲ではよくあることなのでなるべく不自然にならないように処理しました。それでうまく行かないところでは音符を追加したり変更したりもちょっとやってます。
 名前の通り、優美にゆったりやりたいところですが、なにせリコーダーなのでやりすぎるとまだるっこしくなります。名前に拘らずに実践的な解決を図るべきでしょう。全体は三つの部分に分かれていて、それぞれ最後に16分音符の走句が付いています。これをどう処理するかが大問題になります。これを安全に吹けるテンポで通すと遅すぎます。そこで16分音符の箇所全体をカデンツとみなして直前からブレーキをかけて適度なテンポに移すのがいいと思います。ただこれをやるには相当曲を吹き込む必要があるのでアンサンブル難度は高いですね。MP3・MIDIでやってみましたので参考にして下さい。これでもちょっと速すぎるかもしれませんが。

http://aeolianconsort.chakin.com/gakufu_main.htm#Fuga_Suavissima_Luython