ファンタジアとフーガの後半です。レーガーという人はとてつもなく破天荒なファンタジアを書くのにフーガは別人のように古典的というか定型的な書法になってしまいます。なんとも不思議なことです。おかげでリコーダーでもやれそうな(本当か!)曲もある次第。この曲はリストと対と言えるし、知足庵が大好きという都合だけの話です。
 レーガーはバッハに入れ込んでいただけあってフーガは入念に作られています。この曲でも主題の逆行形とか(実に珍しい手法です)二重フーガとか色々やっています。譜面をチェックしていくと実に面白いですよ。
 原譜ではやたらゆっくり始まって最後までひたすらアッチェラントしていくように指示がありますがオルガンならともかくリコーダーでは土台無理な話なので速度表記は全部外しました。強弱もppppで始まって第2主題の提示までクレッシェンドしっぱなし、第2主題でmfになってまたクレッシェンドしっぱなし。こちらも絵空事になりそうなので書きこみませんでした。原曲のやり方は無視した方がいいです。最後にテンポを落とす程度で十分でしょう。

http://aeolianconsort.chakin.com/gakufu_main.htm#Fuge_uber_BACH_Reger