G-3611 <回顧DE懐古>黎明のコミックボンボン | ガンダムFREAK!! <B-Edition>

G-3611 <回顧DE懐古>黎明のコミックボンボン

はぁ、何だろう。

このところ日曜になると一日寝てしまう。

前からか…。

KIZUIです。

寝足りないというか、疲れが溜まってしまうというのかな。

折角の日曜、遊びたい遊びたいとワクワクするじゃん?

子ども時分ならガンプラ広げて、ブロック広げて、朝から自分の世界展開してた。

今となってはもう、疲れの方が先に立つというのか…!?

 

 

 

いつか…そのうちに。

消えてしまって、思い出せなくなる前に。

 

たくさん書き留めておこう。

 

あんなに楽しく、愛しかった瞬間を。

 

思い出は自分の中のものだ。

他の誰にも、意味なんて無いのだろう。

それでも自分の全てだ。

そしていつか誰かが、自分の小さい頃にも同じようなことがあったなと思い出して…

微笑んで、懐かしんでくれたなら。

それだけでいいんだ。

 

ほんの少し、ひとときでいい。

思い出を温める事が出来たなら。

 

 

というわけで、懐古コーナー。

不意に思い出した「懐かし」を忘れないよう、書き留めておこうと。

 

 

本当に幼い頃、物心がついてすぐは、何が好きとか、どんなことが楽しいとかもまだよく分からなかったな。

趣味がまだ見つかっていないというか。

 

兄が週間少年ジャンプを読んでたから、ルビを頼りに自分も見せて貰ってたわ。

キン肉マンとか聖闘士星矢とか、黄金期の真っ只中だった。

まだ黎明というか。

ドラゴンボールが新連載されたって頃だったもんな。

 

祖父母が大阪は弁天町に住んでいて。

よく連れて行ってもらってた。

祖父は、毎週のように家に遊びにも来てくれて。

電車で近鉄百貨店に連れて行ってくれたものだよ。

幸せの象徴みたいな、大好きな時間だった。

 

確かその弁天町の、アパートでだったと思う。

初めてコミックボンボンを買って開いたのは。

 

当時はまだ健在、というか、後に黄金期を幾度も迎えることになる、これもまた黎明みたいな時期だった。

雑誌の創刊としてはもっと古いが。

今みたく休刊の日が来るとは夢にも思わなかったんだ。

世相がもう、元気に溢れてた時代だった。

 

始まってゆく。

まだまだこれから。

ここから築いてゆくんだと。

戦後、と呼ぶべき時期は少し過ぎて、しかし平和を信じきるにはまだ傷痕が生々しい。

そんな頃。

 

新しい国の在り方、新しい夢。

それぞれが幸せな暮らしを夢見られる時代の幕が、まだ開いたばかり。

昭和ってそんな時代だったんだ。

 

初めて読んだ記事、なんだろか、BB戦士の武者斎胡が載ってたと思う。

バイソンと合体、みたいな記事が大々的に載ってた。

合体ってか鎧を預ける感じだが。

 

初代の武者ガンダムも載ってた様な気がするんだよな。

あの時分ではもしかしてまだ、元祖SDは始まってなかったか?

 

そこから少し空いて。

子ども時代の数か月って、凄く濃密なんだけど。

その間に、コンビニ、多分ローソンだな、そこで元祖SDの武者精太と衝撃の出会いを果たして。

一気に引き込まれて、虜になった。

 

まだまだ何にも分かってなかった頃だ。

長い商店街の北の外れ、小さな玩具屋では、全然知らない元祖SDのパッケージが立ち並ぶ、夢のような光景があった。

Sガンダムとか、当時の幼児にはまだ知る由も無かったからな。

模型誌発信企画のセンチネルなんて知ってるわけがない。

 

元気に溢れ、力強いその世界。

楽しくて愉快で、そして何よりカッコいい。

元祖SDにはものすごく惹かれた。

 

当時の肌感は、何だろう、どこかアングラだったというか、少数派みたいだったが。

実のところ子ども人気は凄かったんだな?

 

手のひらサイズで、廉価で、でも頑丈な、格好良くてバラエティに富む、しかしメカニカルな目つきはシリアスさも併せ持つ、何ともリッチな組み立てキット。

元祖SDが流行ったのは必然だった。

今の時代でも充分そういうものが通用するはずなのだが、逆にそういうスタンダードなキャラ物がないな?

色分けへの拘りは当時としては破格のクオリティであったし、敢えての軟質樹脂採用によって折れやすい衝角(アンテナ)や剣をほぼ無敵化したというのも凄いアイディアだった。

 

元祖からやはりボンボンへと回帰して、ちょくちょく購読を始めて。

ああ、懐かしい…

旧宅の西の本屋へ買いに行ったり、お母さんに買ってきてもらったりしたんだ。

東にずっと進んだ高架下で買った事もあったな。

 

思い出されるのはいつも、温かく見守ってくれた、包み込んで愛してくれたお母さんの優しさ。

だからいつでも幸せだったんだ。

傷付いて泣いたときでも、お母さんさえいてくれれば無限に頑張れた。

 

一回だけ、小学校の、あれはどうだろう、まだ高学年じゃなかったような。

デラックスボンボン、通称デラボンも買った事があったな。

ボンボン本紙より大判だった気がする。

B5とA4くらいの差か?

 

デラボンではガンダムF90が大々的に取り上げられてた。

また、本誌では記事はあってもあんまり本筋が取り上げられていなかったSDガンダムグレートパンクラチオンとか、甲竜伝説ヴィルガストとかが連載漫画になってたな。

 

ヴィルガストは可愛らしい絵柄に凄く惹かれていたが、連載漫画の絵柄はかけ離れていて、しかしこれはこれで良いけれども…と最終的に全肯定してた。

可愛い方の絵で連載してたらまた違ったろうに?

異世界転生ではないが、異世界召喚もの。

時代を先取りしていて、あそこからもっと展開できた気もする。

というか、リブート企画出ないものかな?

 

パンクラチオンやってたという事は、小学校高学年くらいか…?

回としてはキャプテンF91がスターガンダムGP01と共闘を取り付けるというところだった。

 

SDコマンド戦記が大盛り上がりして、自分の熱狂ゲージが最高点突破してた頃だ。

なんとシリーズ終わってしまって。

後継・仕切り直しのグレートパンクラチオンは、似ても似つかぬ別企画。

主役が続投するというのでまたコマンドに回帰するかもと期待し、ずっと追っていたが。

終ぞ、そんなのは最後の最後だけだった。

まあ前作主人公のキャプテンが引き立て要員の脇役に落ちなかったのは良かったのだが…。

 

どうなんだろうな、あれって、人気は凄かったのに、コマンドでは続かなかった。

あまりに軍事色が強過ぎて子供の教育に悪かったか。

PTAから苦情でも来たのだろうか。

まあ大陸間弾道ハンブラビとかやってたからな。

インフレも凄まじかった、スターガンパンツァーが腕の手甲の砲からブラックホール弾とか撃ってた。

 

パンクラは鳴かず飛ばずで終わった印象、今でいうスベっちゃった状態か。

というかそもそも、エジプト神の話になったりキャプテンの話になったりで、本筋の大会がどうなったのか杳として知れないのだ。

あれっ、キャプテンが優勝したみたいな話、元祖SDのストーリー解説でチラッと出てたっけ?

キャプテンネオで書いてたかな…?

その後は、二体だけ、キャプテンVとコマンダーV2だけ出して締め。

食い足りなさが凄かった。

 

まあでも、武闘大会出場者には宇宙貴公子やドラグナーっぽい竜戦士、キット化されなかったがゾウとか暴魔神とかバラエティ豊かで、あれが機動武闘伝Gガンダムのガンダムファイトに繋がったのかもな。

 

他では、ゴジラのやたら絵が巧い漫画が新連載されてて、女の子キャラがこれまたやたら可愛かった。

「怪獣王ゴジラ」。

後に知ったが、成人漫画家の河本ひろし先生による作品だった模様。

 

ボンボン本誌に話を戻すと、色々な楽しい企画を追ってくれて。

情報源として機能してたな。

 

でも意外と棲み分けでも在るのか、勇者シリーズとかエルドランとか、不思議とあんまり取り上げられなかった。

雑誌中ほどの、白系の色の単色・小判ページがあって、そこでアニメ最新情報とか取り上げられてたくらいだな。

超合金商品はあんまり載ってなかったか?

確かそこだな、元祖やBBの発売スケジュール載っててさ。

毎月楽しみにしてたわ。

 

掲載漫画の中では、星野竜一先生のSDガンダム外伝もよく読んでた(たまに捻りが利いて面白かった)が、色んな漫画で楽しませてもらった。

一番楽しみにしてたのはやっぱりカラーページのガンプラ記事だが。

それでも隅々まで読んでたわ。

 

熱中したのは「超戦士ガンダム野郎<ボーイ>」。

ほぼ「プラモ狂四郎」の続きで、ありゃあ面白かった。

ガンダムって厳密なハイテクSFで構成されてる世界観なので、子どもには難しいんですよね。

カッコよくって憧れるんですけど。

それをプラモによるシミュレーションという形に落とし込んで、身近に、分かりやすくしてくれたのがプラモ狂四郎であり、ガンダムボーイだった。

プラモの出来とか工夫で強さが図られるのは夢があったな。

 

「どうだ俺の自信作のプラモは!」

「スゲー!!」

「敵のプラモも強い!」

「なんてことしやがる!」

「こいつにはこんなギミックが仕込まれているんだ!

簡単には負けないぜ~!」

「最後はガンダム魂(スピリッツ)だ~!!」

「グワアァ~!!」

…みたいな展開。

 

Vガンダムやってる頃かなぁ、完結しちゃってね。

最後ははっちゃけすぎちゃったか?

トンデモ展開で終わったとされてるが、続きが是非見たい作品ではある。

クラウドファウンディング…も厳しいのか、版権ものだからなあ。

 

後にはプラモウォーズとか、変わり種でガンプラ甲子園とかにも発展したんだけど。

 

とにかく元気に溢れた誌面でしたね、なんて言うんでしょう、児童誌特有の展開の早さとか、明るさがある。

極致だったのは「王ドロボウJING」と「メダロッターりんたろう!」だったけど、それらは大分先だったもんなあ。

 

 

 

 

↑思い出の面々。他にも王ドロボウJINGとか女神転生デビルチルドレンとか、思い出が一杯なんよ~。黄金期の新人作家は粒選りだったな…!?逆に粒選り過ぎて新雑誌創刊に引き抜かれたり(マガジンZか)、もっと売れて然るべきが行方不明になったりしたなぁ。惰性で追ってた限界はメダロッターりんたろう完結まで。というかメダロットR完結までか。故にメダロットナビを今更読みたいのよ。なんかボンボン末期だが、「化け猫あんずちゃん」て連載作品が今度映画になるんだって?もうちょっと早よ救済したれよ。やまと虹一先生だって、…夢破れて隠棲することなかったんだ。本当ならもっと、ガンダムボーイを描いてくれていたって…。いや、詮無きか。これが時代の選択というなら。仕上げやキャラデザを若手に任せて、ガンダムエースでやまと虹一作品が載らんものかな