仏ゾーン 1 (集英社文庫(コミック版))
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今日までかな?
コロコロコミックオンライン版の53作品が全話公開という大盤振る舞い。
なかなかこう、今更に児童誌を手放しで楽しむというのも難しいところがあったりはするんですが(笑)、幾つか好きな作品もありーの。
KIZUIです。
アニメ化もされているベイブレードXも良かったですが、個人的に一番お気に入りなのが「MINI4KING」。
なんとあのシャーマンキングの武井宏之先生が長年の夢として原案を手掛けたミニ四駆マンガ!
面白さ折り紙付きじゃねーか。
次のアニメ化候補はこいつで決まりなんじゃねーかというくらい面白い。
読めてない内に公開終了してたエピソード結構在ったんで、今回の企画は嬉しいです。
…とか言ってたら、既に完結していただとォ…!!
作画、というべきか、どこまでが担当割当てなのか分かりませんが、執筆は今田ユウキ先生。
ツイッターとかで見る限り、画力が素晴らしい。
キャラも立ってて、メカ(ミニ四な)作画もいい。
そして何より、ドラマチックなレース展開!
あの楽しいレース仕様、ネタ切れになるは止む無しなので、失速しない内に終わるというのも一つの正解だったんでしょうね。
月刊誌としたら意外と続いた方か。
後半は週刊ネットコミックに移ってたらしくて、その連載ペースがきつかったんじゃ…?
まあ媒体が週間更新なだけで、掲載自体は月刊ペースだったんだろな。
ヒロインであろう民家タミ子が凄く良いキャラに描けていて、魅力的でした。
彼女がいるだけで名作度が上がるというか。
メーカーであるタミヤの擬人化みたいなもんですかね?
元である武井宏之先生ではなかなか難しそうなキャラデザ、というかラインでね。
武井先生だと長身でスタイルの良い女性キャラと、もう少し頭身の低い同年代キャラとを主にするんですが、丁度その中間、主人公らよりちょっとお姉さんくらいの立ち位置。
シャーマンキングとか見てても分かるんですが、本家だとやたら手足が細く描かれたり、逆に手足が太く強調されたりするんですが、それが造形のメリハリになってたりもする。
今田先生のタッチだとそれに頼らずして実に女性的な肉付きというか、柔らかさを持って描けてるんですよね。
変な話、大御所の武井先生でもこうは巧く描けなかったんじゃないかと。
もっと長く続いてアニメ化とか狙って欲しかったですけどねえ。
次のアニメ化企画会議とかで名前挙がっても良さそうなのに。
ちょっとラッパーとかで不良推しが強かったですかね?
マブダチはリーゼント、敵組織は不良グループ。
いやー、筋骨隆々の敵とか、人気出そうだけどなあ。
それとも列車内レースとか、夜の商店街レースとかが問題視されたか?
色々思いっ切りやれてて、最高の企画、最高の漫画でした。
今田先生の作品がまた読みたい。
ちょっと懸念としたら、シャーマンキングフラワーズとかで手を取られて(それもやむなしですが)、ミニ4キングに割ける時間が無くなってきた、それで結末を急いだとかかなあ?
でも何というか、伏線ってちゃんと回収はされてましたね。
強いて言えば中華娘のヨンリンちゃん、スゲー良いキャラなのに個別回無かった事ない?
登場回だけ、始めて三日でこんなに強いんだぜアピールして終わったけど。
あんま良いとこ無しだったじゃない。
敵キングとの決戦までにもう一悶着は在っても良かった…
というか、これだけ引き延ばしを切望される作品も無いよな。
なんだか短命に終わってしまった「仏ゾーン」を思い出した。
シャーマンキングの前作というか前身というか、あれも好きで読んでたけど、無情に打ち切られて残念だったんだよなあ。
アシュラ戦が最終バトルになってしまったけど、毎週ジャンプ読んでて「あ、良かった、来週もまだある!」って喜んでたもんよ。
↑え、4巻のカバー裏、タミ子のサービスカットか何かか?