うる星やつら Blu-ray Disc BOX 3(完全生産限定版) [Blu-ray]
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「うる星やつら」リメイクは結構頑張っとるなと思うんですよ。
変に現代化せず、原作に忠実ながら作画は正に令和の高画質。
しかしこれを観てると、「らんま1/2」をこそリメイクして欲しいなあ…。
KIZUIです。
なんでだろな、うる星だとちょっと何処か古い感じ受けるんだよ。
いや古いんだけども。
昭和の中でもまだ早い時期の香りが色濃い。
あの当時、アニメで宇宙もの強かったんだわ。
その所為だろうな。
ガンダムはもちろんだけどさ、それ以外でも妙に宇宙ものが多かった、コメディとか冒険系でさえ取り敢えず宇宙を股にかけていた。
ダーティーペアとか宇宙船サジタリウスとか…。
らんままで来るともうほぼほぼ現代に通じる感あるんだけどな、
センスとかドタバタ具合は中々に昭和館は在るけど、そこら辺まで来るとまだしも現代に通じてる感が勝る気がする。
アニメ「メタリックルージュ」、なんとも雰囲気があっていいですね。
遠未来SFかつ全身装甲変身ヒーローものだという話は以前にも致しましたが。
得も言われぬ空気感、これが良いんだよなあ…。
物語としてはまだまだ動き出したばかり、急転直下などはまだ無いですが。
これ2クールものかな?
OPで映ってる機体(と言っていいのか?)を全部登場そして退場させるには、1クールでは尺が足りなくないか。
「イモータルナイン」というのが既に二人退場してるとしたら、1クールでちょうど収まるくらいなんかな。
ヒロインがどこか遊戯王セブンスの霧島ロミンに似てる?
て事も無いか。
Vチューバ―でこういう子いなかったっけ(笑)。
しかし抜群に可愛いんじゃあ。
丁寧な作画がキャラの魅力を際立たせる。
ピエロガールとか妹ちゃんとか博士キャラとか、魅力的なキャラがこれからも登場するそうですね。
まだまだ序盤、今後どんな胸躍る展開が巻き起こって、記憶に残る感動的な結末が刻まれるのかは分からない(←ハードル高っ)。
しかし現時点で感じた事だけつらつらと。
前にも書いたんですが、今時代はキャラクターによるスタイリッシュな軽装バトルが主流であり、リアリティや説明は置き去り気味。
生身で空を飛び、剣の一振りで見渡す限りの大地が裂ける。
砲弾や斬撃の直撃によって五体が弾け飛ぶべき場面でも「いたい」「痺れる」程度のダメージで済んでしまいます。
魔法とか気とかのご都合パワー原理ですね。
ロボットバトルが重宝されるのは、そのデザインの格好良さ、メカニカルな雰囲気、ギミックによる人間離れした芸当などが全て科学的に説明できるからですが。
そのオブラートを必要としなくなってきてる。
もっと俗なことを言えば、ロボットならば頭が砕けようと腕が千切れ飛ぼうと問題無かった。
何処が砕けても割れても、「修理が効く」。
だからロボットにこそハードなバトルを担わせてきた。
でも昨今は、ダメージをリアルに描かなくても良くなっている。
遥か上空から落下しても、都市を消滅させる必殺技を受けても、滅多に欠損さえ起こさない。
強いて言えば強いダメージだと気絶しちゃうくらいか。
考えてみれば合理的な話で、振り切ってるってことなんですよね。
「どうせフィクション」だと。
何らかの架空の原理で説明しないといけないのには変わりない。
そこへ、例えば巨大ロボットというまだしも在り得そうだが現実にはまだ無いファクターを噛ませるか、それとも生命の神秘で押し切ってしまうか。
より無茶の度合いが強い後者でさえも成立するようになってきたという事なんでしょう、「目が慣れてきている」。
幾つものサブカルチャー作品を重ねて醸成してきた不文律によって、そういうパターンをもう知っているんですね。
昔はそれが無かった。
蓄積がまだ乏しかったんだ。
一例ですが、「聖闘士星矢」では一見普通の少年たちが未知の力「小宇宙(コスモ)」に目覚めることで、重い金属の鎧「クロス」を纏って、必殺技を繰り出していく。
未知の力ではあるが、どうやら心の強さに呼応するように無限に強さが上がっていくようだ、という構図。
かつてはこういうファクターを一つ一つ、フワッとだけど説明していってたんですね。
でもドラゴンボールで気の力という原理を用いて途轍もない破壊力を説明し、ドラゴンクエストのようなファミコンゲームで魔法やRPGシステムに慣れていき、NARUTOではチャクラを原理として多様で不可思議なマジックじみた忍術を披露した。
これらは氷山の一角も一角、無数の星のように作品は積み重ねられ、その文化が続いてきて。
一応魔術だとは言いつつ、FGOとかもうほとんど超常パワーに説明なんかしませんからね。
まあ原点であるフェイトステイナイトで説明してあるので、そこからのスピンオフであるグランドオーダーでは殊更に説明しないという面はありますが。
今となってはもう、どんな荒唐無稽をやろうとも、涼しい顔してたら周りが自動で「こいつ強い…!」などと述べてくれて、その一言を以て視聴者も納得だ~という次第。
気が、魔力が、ロボットが…という説明さえもが「要らなくなって」いる。
けど、それは良い事でもあるんですよ。
より高みを目指せるというか。
ゲームでいうと、毎回魔王とは勇者とは魔法とはモンスターとは…ってのを逐一説明しなくて済むようになってきた。
省ける。
まあ大体分かってくれんだろと。
下手し、作り手でさえあんまり分かってない事もある、そこまで設定練り込んでなかったりしてね。
こういう事情で世相の流行りは生身バトル。
肌を晒して艶めかしい美女が斬馬刀を羽のような軽さで振り回す。
手を翳せば無数の光弾が自動追尾で降り注ぐ。
それに対してまた手を翳し返すと、宙に浮かび上がった魔法陣が盾となる。
今はこれが良いんだよなあ。
ああ、今はこれが良い、ってのは、今時代の愚かな者どもにはこの程度が似合いで良いんじゃウォラァ~ってんじゃなくて。
今の時代は、これがやれるから素晴らしいんだよ。
スタイリッシュバトルが出来る時代、技術力、研鑽の下に生る画力向上。
積み重ね在ってこその高みに、いま正にいるわけで。
ただ、ダイレクトにキャラの魅力を描ける、バトルの中でさえ美しく活躍させられたとしても、それには弊害も在って。
ロボやアンドロイドは敵としては魅力的でも、主人公が一々それを介すると迂遠にさえ思われてしまう。
翻ってメタリックルージュでは主人公がフルメタルな装甲形態に変身します。
変身というファクターは良いけれど、変身後もカッコいいんだけれども。
これで人気が出るかと言ったときにちょっと不安も在ったりして。
好んでくれるのが一部の層に限られるのではと。
単純にアニメが好きな若者、学生だというだけでは、面倒くささのハードルをよー越えられんのでは。
マニア層にのみ訴求対象が限られていく。
といって、メタリックルージュのハードな世界観、激しいバトルを見ていると、今の形こそが正解なのは疑いようも無いんだよな。
他の形を考えられない…!
テッカマンブレードとか、未見なんだけどジェネレイターガウルとか、こういう形式で傑作はたくさんあるのでね。
杞憂かも知れないんですけれども。
ちょっとだけ案としたら、内部…バトル中にもルジュの素顔がたまにカットインするといいかなあ。
巨大ロボ物でコクピットがカットインするじゃん?
あれみたいな感じで、インナースーツか裸体のルジュが映り込むと美形人間キャラしか評価しないゆとり世代も納得なのでは。
これだけボディライン丸出しのまま生身バトル無理か~、じゃあフルメタル外殻はしゃあないなと思ってもらえること請け合い。
はたまた、たまに外殻が破損して部分的に露出するとかどうか?
経過で半ば装甲少女系になるという案。
ただ今の激烈なバトル見てると、生身出てたら一瞬で焼き肉になりそう(笑)。
あ~しかしプロジェクト的な大きさとか、意欲作であるところを評価してプラモ出てほしいな。
バンダイでもコトブキヤでもいいけども。
人間キャラ版としてのルジュと、変身後のフルメタル版とを個別に発売して、双方組み合わせて部分装甲状態にできるとかどうか?
↑らんま1/2を作ってるスタジオ、多分スタジオディーンをモデルにして「世にも奇妙な物語」で一作作られたことあったよな。アニメーターが奇妙、というか怪奇な目に遭う。どんな話だったっけか、あれは…もう一人の自分が社会的地位をいつの間にか奪っていってて、みたいな?てゆうかあれまだ本放送時の作品だったんじゃないか。今では極稀にスペシャルで放送してるくらいだもんな。あれも息の長いシリーズだよな~