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「機動戦士Vガンダム」のクロノクル・アシャーって、明らかにシャアのオマージュだとは思うんですけどね。
性格は大分違ってた、ん~、寧ろ真逆か。
シャアが顔の上半分・頭部を隠す仮面をしていたのに対し、クロノクルは口元を隠すマスク。
額当ても含め、ヘルメットの下に着けるアンダー生地みたいな覆面でした。
で、名前は「シャア」を並び替えて「アシャー」。
しかし思うに、ファーストネームの方も一種のもじりで、「くるくるしてシャア」てのが由来ではないかと思ってるんですよ…!
KIZUIです。
くるくるしてシャア→クロニクルアシャー。
いつの話しとんねんて感じですかね(笑)。
人気のあるコミックを原作としてアニメ化した時、やはり話数のストックを消費して追い着いてしまうことがままある。
これにより、間を繋ぐのにアニメオリジナル展開を織り交ぜる事があるんですけど。
結構評価分かれるんですよね…。
色んな方法考えてやってくれてはいるんですけどねー。
BLEACHとかNARUTOとかだと、どうも実力のある小説家さんの原作でオリジナルエピソードやったりしてたようですね。
話としては面白くても、ガワとしてその作品を着せただけの二次転用になってしまって、見たい原作のアニメ化ではなくなっちゃうんですよね。
う~ん、それはそれとして、まあ面白くはあるんですよ。
ちゃんと作って、力入ってて。
元絵である原作が不在だというのに、しっかと描き上げ形として完成させる。
でも故にこそ違和感が悪目立ちもする。
何だろかな、TVプログラムの中でやると中途半端になっちゃうとこがあるんですね。
アニメの中の数話、尺を稼ぐためにどうにか消化しようってんで制作されるんじゃあ今一つ。
ハガレンの映画化、例えばミロスの聖なる星みたいに一本の劇場版企画として、予算も力も格別に入れ込んでやるのならまた別なんでしょう。
じゃあアニオリなんて悪だ~、なんつーとそんな事は全然無い。
アニオリでも面白い部分はそりゃああるし、気付いていないだけで、原作通りのアニメ化だと思っていたものが結構追加要素で話を膨らませてあったりする。
今だと、原作を最大限尊重しつつ描写をきめ細かにしている「葬送のフリーレン」なんかはすげー成功例だと思うんよね。
まあそもそも原作の先行しないオリジナルアニメ企画も大量にある。
原作付きだったとしても、きらら系とかで顕著な4コマ漫画のアニメ化はかなり解釈入れないと物語映像としては成立しないし。
でもそれらにだって、幾らでも成功例はあるんです。
ぼざろとかぼざろとか(二期希望)
・・・ということについて考えてて不意に思ったんだけど、コロコロコミック系とかってほぼオリジナルだよね。
古くはミニ四駆系から現行だとベイブレード系までさ。
月刊誌なんだから当然に追い着く。
それでも面白いんだよなぁ。
ちょっと古いけど、過去作の「ベイブレード爆」観ててね、面白かったんですよ。
でも多分、相当な割合でアニオリだろうなと。
8割方アニオリなんちゃうけ。
8割越えか?
セーラームーンやカードキャプターさくら、日常系で描写が良かったものは、考えてみればアニオリが比率の大部分を占めてる。
本筋では原作をなぞるとしても。
最近アニメ化されたさくらのクリアカード編、すごく丁寧なアニメ化でとても良いんだけど、なんかちょっと違って感じるんだよな。
原作をそのままなぞってしまって寄り道が無いから、当初アニメ版のゆったりとした日常風景が乏しいんだ。
なんか余裕が無く忙しない。
初期アニメ版ならさくらが巨大化したり小人になったり、色々やってたぞ。
あんなん原作には無いんじゃないか?
原作未読だけども。
ああいうヒマネタで日常回をまたやってくれる、それがまた一年観られるのかと期待したが、そういう希望を持ってる層は今ではワイだけだったらしい。
というより制作コストが高騰し過ぎて一年もやれないのが現状か。
そういや、今はもう随分廃れて紙媒体ではなくなってしまったけど、コミックボンボンからのアニメ化はあんまり見掛けなかったな?
アニメ企画からコミカライズか、ゲームを基にコミカライズするけどアニメとは別企画とかが多かった。
自分的に名作漫画の「王ドロボウJING」は原作に忠実なアニメ化だったらしいが・・・こちらはアニメの方が未見。
すげー殺伐としてるのが良かった「真女神転生デビルチルドレン」なんかは同じ設定、同じ原作使いつつも、アニメとは似ても似つかぬ別作品だったしな。
「トランスフォーマービーストウォーズメタルス」とかもそうか。
それらのシリアスな漫画版、自分にはめちゃくそ刺さったものだが。
で、思ったんですが、止むを得ず途中で差し込まれるアニオリ部分の好評・不評の分水嶺になるのが、企画全体としての一貫性・・・、つまり「不自然さが無いかどうか」じゃないかと思うんですよ。
CCさくらなんかは元より原作が不足すると分かっていたのでアニオリを充分に盛り込む想定をしていた、キャラの重大な変化(死亡や身体欠損を伴う負傷)だとかがそもそも起きない平和な世界観で、魔法で小さな冒険を繰り広げながらトラブルを解決していく。
多種に及ぶスペルカードだとかも、それが出来る土壌として広げた風呂敷だった。
原作のCLAMPチームがアニメ化を巧く想定できていたと感心せずにおれない。
こういう前提ならアニオリもやりやすいし、「そこまで変にならない」。
4コマのアニメ化もそうなんですよね、企画としての全体像を決め打ちしつつ、主要ストーリーは原作をなぞり、それでいて描写の肉付けに徹するという。
これがBLEACH、NARUTOだとどうなっていたかというと、原作が息も吐かせぬ激烈バトルで敵味方が目まぐるしく損耗していく、そういった死闘の果ての決着を積み上げていく形な訳です。
主要キャラがそうそう容易くおっ死ぬわけではないけれど、時にはそれも起こり得る。
それが緊張感を生み、物語に通底するハードさ、シビアさとなる。
ここへいきなり誰一人怪我さえしないヒマネタぶっ込んだら、そりゃあ親和性は良くはない。
というより最悪。
今までのBLEACHを汚すな、俺たちのNARUTOを返せとこうなるわけです。
ここが難しいんですよね~。
といって放送は継続したいというね。
企画をかなり練らないと難しいんじゃないか?
案としては、
・日常回
・奇跡的に死人の出ない戦役→「知るものは少ないが、この地域でだけ後々まで語り継がれることとなる、奇跡の無血戦役があった…」みたいなアオリで、誰も欠けてはならないということを成功条件に付されたオリジナルバトル編へ
・仮想世界でのトレーニング→味方同士幻の対戦カード
・いつもと趣向を変えたバトル(ゲーム対決、スポーツ対戦とか)
・次に出てくるキャラの顔見せ
・修行で新技のヒントを得る
・解説や設定開示に託けた回想
・キャラの深彫り回
・物語のIFルートを夢見る走馬灯
・全く別の世界観であったらきっとこんな暮らしだったろうな、という走馬灯(鬼滅学園ぽいもの)
・コラボ回→他作品とコラボ、急に異世界に行くソシャゲ(具体にはグラブル)とのコラボとか良さそう
こんな感じならまだしも本編と齟齬が少ないのではないだろうか。
↑カードキャプターさくらみたいな形が月刊作品のアニメ化としては至高だと思うんだよな。アニメスタッフに対してもそうだが、幅広い読者に対しても想像で補える余地を大いに残していて、CLAMPの企画はマジで天才的。どうなんだろうな、アニオリで世界を大きく膨らませるというのが、正に生きた瑞々しい世界の感触を生み出せるというのがこの方法の長所だが、至高ではあれ「正解」はやはり原作の忠実なアニメ化なんだろう。原典を広めるものとしての役目に徹するか、それとも原点を足掛かりとしてどれだけ付加価値を増した新たな映像作品を生み出せるか。最近の主流は「丁寧なアニメ化」、鬼滅やフリーレンみたいなスタイルなんだろうな