こんにちは、愛知県春日井市でゴルフスクールを経営しています。

JPGA 日本プロゴルフ協会会員、プロゴルファーの高木 覚(たかぎ さとし)です。





生徒さんから風や打ち上げ打ち下ろしの番手の選び方に質問をいただきました。

打ち上げは番手を大きくする、打ち下ろしは小さくします。







よくキャディーさんが「10ヤード打ち上げです」なんて言いますが、これはコースを知っているので、平らなところに比べて何ヤードプラスして打てばいいか知っているからです。

10ヤードの高低差ではありません。

ピンまで150ヤードの場合、10ヤード打ち上げなら160ヤードの番手、打ち下ろしなら140Yの番手に変えます。



この情報は、初見では勘に頼るしかありません。

初めて行ったコースで、打ち上げ打ち下ろしがピタリと当てられる才能がある方は素晴らしいと思います。

僕たちプロはたくさんの経験から、過去に似たような状況と当てはめているだけで、見てわかるわけではありません。



打ち上げ打ち下ろしの距離の変化はこの図をご覧ください。


平らな150ヤード




打ち上げを平らな150Yの番手でそのまま打つ


もとのグリーンより高い位置にあるので、グリーンの手前140ヤード地点に落ちます。

これではショートしてしまいます。



打ち上げを計算して160ヤードの番手で打つ。


これで10ヤード打ち上げに対応できました。

大雑把ですがわかりやすくすると、これが打ち上げ打ち下ろしのプラスマイナスの仕組みです。



近年、この理屈に疑問提唱する方も増えてきて、実際のところどうなんだろという事象もありますが、新弾同理論と旧弾同理論が旧弾同理論の方がボールの曲がる仕組みを理解しやすいという例もあります。

まずはこの図で理解してください。



風についてはアゲインストは風に距離がロスされるので番手はプラス、フォローは飛ぶので番手はマイナスです。



アゲインストの場合


ボールの高さにも影響は出ます。

高い球はアゲインストに弱くフォローに強い、低い球はどちらにも影響されにくいです。

風こそ経験と勘ですのでビギナーには難しいと思います。

実際プロのトーナメントでも強風の日はスコアが伸びません。




一応豆知識的に、風向きとボールの曲がりで距離が多少変わることはお知らせします。

でもアゲンストとフォローほどではありません、ほんの少しと考えてください。



この場合右から左に風が来ているので、フックボールボールのほうが距離が落ちにくいと言えます。

反対に左からの風はスライスが距離のロスが少なくなります。

こんな感じで覚えてもらうとスコアメイクの参考になると思います。








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愛知県春日井市でゴルフスクールを経営している、プロゴルファーの高木覚でした。


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