こんにちは、春日井でゴルフレッスン場を経営しています。

JPGA 日本プロゴルフ協会会員、プロゴルファーの高木 覚(たかぎ さとし)です。





イップスという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

ゴルフを長年やっている方は一度は聞いたことがあるかもしれません。

イップスというのは、ある時を境に突然特定の動きができなくなる運動障害です。




パターイップスが有名ですが、アプローチやドライバーなどいろいろな症状があります。

僕もレッスンで何人か治療した経験があるので日々研究しています。

原因は諸説あり、今のところこれと言った特効薬はありません。




僕の治療で治った方は、もともとイップスまでは陥っておらず、知らないことで上手く打てていなかったケースやスイング修正により自信をつけたら症状が出なくなったケースです。

イップスと認定できるほどのはっきりした運動障害が見られるケースは完治は難しく症状を最低限に抑え付き合っていくことが今の現状です。

それでもクラブチャンピオンをとったり、シングルになれたり上達はできています。




今日はイップスについての研究の一つを忘備録として紹介しておきます。

文字が多く読みづらい方はスルーしてください。



【イップスと目の動きの相関性】




眼球運動2種

・追従眼球運動(パースーツ)・・・ゆっくりと目標を追うとき(後頭葉19野)

・注視点間高速眼球運動(サッカード)・・・目標物へすばやく眼を跳ばす運動(前頭葉8野)




眼球運動は人間の動作においてバランス、舵取りの機能を果たしている。

脳はいつも同じ強さのインパルスを両目の外眼筋に伝えて眼の運動が必ず両眼同時に行われるよう調節される。

この機能は物体を立体としてとらえ距離感も認識している。(ヴァージェンス:異測性両眼運動)



【抑制】

人間の脳は見ようとするものがピントが合わずに二重に見えてしまうと危険と判断してそ脳が片眼からの情報を遮断してその状態を避けようとする。

これを抑制という。

例:鉛筆を鼻に向かって近づけるとピントが合わずピンボケする。

これがピンボケしない人は抑制が働いている。




さらに近づけたり遠ざけたりしぼやけたりはっきり見えたりがスムーズならヴァージェンスの能力が高いといえる。

眼による追従が不足すると顔、頭ごと動くことになりからだの動きを必要以上に大きくすることになる。




人間が手を使うとき、視覚が絶えず司令塔になり手に命令を送り操っている。

目標物へ眼より的確に標準をあわせ目標の空間位置情報を脳に伝えることにより脳からのシグナルを受けた腕や手が動く。




【ゴルフスイングに応用】

ゴルフスイングは横を向いて行うため両眼のヴァージェンスに慣れや個人差が生じやすい。

フルショットはサッカード、ショートゲームパッティングはサッカードでふり幅を決めパースーツでストロークを行う。



【イップス】

特にパッティングに多く見られる症状だがプレッシャーがかかる条件下で筋肉が緊張する。

当然眼球に12本ついている外眼筋も緊張し上記サッカード、パースーツ、ヴァージェンスの機能が低下する。

これが原因で距離感とストローク幅、ヘッドスピードが狂う。

さらに厄介なのは抑制が働いていると本人は気がつかないため自己修正もできない。



箇条書きのメモの1部をまとめたものです。

以上の例からゴルフにおけるビジュアルトレーニング法を作成し実際にレッスンで使用している。


ちなみに2003年にこのお話を医療関係の先生とお話させていただきました。

その際、外眼筋自体は弱い筋肉なのでそこまで実際の運動に影響するのものなのか?

と疑問をいただきました。

そのため書籍、メディアには出しておりません。



ご意見あればぜひメッセージください。



最後までお読み頂き、ありがとうございます。

春日井でゴルフレッスン場を経営している、プロゴルファーの高木覚でした。


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