今日は午前中は先週受けたMRI検査の結果を聞きに整形外科病院を受診後、自宅で昼食を摂り、片道1時間半かけてハイパーサーミアを受けに行くなど慌しい1日でした。


①整形外科受診

MRI検査の結果、「骨転移はなし」とのことで一安心しました。

私からは「膵臓がんの増悪を受け、元気なうちに将来の痛みの芽を摘んでおきたい。」との希望を表明して、必要に応じ肩の痛みの原因物質であるリン酸カルシウムの注射による吸引や外科的処置をお願いしたいと申し入れました。

担当医からは、「自然に治ることはないが、現在の痛みの程度であれば、特段の処置は必要ない。手術までするケースは極めて稀。虫歯と同じでまた痛くなってきたら処置するので、その時来ていただければ結構。」とのことで一旦終診となりました。


そもそも医療用麻薬のお世話になる段階に突入すれば、「麻薬は肩の痛みにも効くはず」と考えて、本日を以て肩のこと(石灰沈着性腱板炎)は忘れることにしました。

これまでの体質のアルカリ化にこだわる姿勢を改め、尿PHも7前後の弱アルカリ性で安定しつつあるので、このまま小康状態が続くことを願っています。

これで定期的に通院しなければならない医療機関が一つ減って6施設となり、少し肩の荷が軽くなったような気がしました。


②ハイパーサーミア

造影CT検査での増悪結果を踏まえ、以前のように出力UPに拘るのをやめて、自然体で治療を受けることにしました。

今までは高出力を追い求め最高出力を苦行僧のようにひたすら我慢していましたが、今回より「出力少し抑え気味でお願いします。」と言ったところ、オペレーターより「分かりました。今回は最高出力(1300W)は変えず、強弱ある多少マイルドな設定でいきましょう。」と言ってくれました。


それと装置で身体が拘束されている40分間は、マインドフルネスの真髄である瞑想にチャレンジしてみることにしました。

瞑想に対しては「座禅を組んで行うもの」というような、厳しいイメージを持っていましたが、行きの電車の中でネットで調べてみると寝ながら行う瞑想は気楽に行うことができるようです。

ただし、背中と腹部が機器に挟まれ圧力がかかっているため、いわゆる「腹式呼吸」のような深い呼吸は出来ません。

また本来の「寝ながら瞑想」は、カラダの各部位ごとに細かく意識を巡らせていくとされていますが、私の場合は、電磁波が照射され熱感がある腹部に全意識を集中することにしました。

身体が固定され、まさに「まな板の上の鯉」状態ですが、全身の力を抜きリラックスして、とにかく余計なことは考えず、腹部にだけ意識を集中するよう努めました。

すると・・・。

「しばふさん、・・・すみません・・・」とオペレーターに起こされました。

超寝つきが悪く、手術の際の全身麻酔でも中々「落ちない」私が、何と寝落ちしていたのです。

時間は5分程度と思われますが、我ながら信じられません。

いつもはハイパーサーミアの直後は、「汗だくでグッタリ」という状態でしたが、今回は「汗だくだけどスッキリ」という感じで、頭がスッキリして心なしか身体も軽くなったような気がしました。


病院を出て最寄り駅までの帰り道、冷たい風を心地よく感じ、駅前の銀杏並木を美しいと思いました。

健康な時の私には、こうした木々の存在すら眼中に入りませんでした。


日常生活にも1日5分程度でもいいので瞑想を取り入れていこうと思います。

「がん治療でストレス解消」というシュールな展開に多少戸惑いましたが、「こんな感じで治療が出来れば、状況は厳しさを増しつつあるが、カラダも心も疲弊せずもう少し続けられるかも知れない。」と認識を新たにしました。