一昨日の急な高熱は解熱剤カロナールを服用したら「一発で急回復」しました。

今日は週1回の出勤日で午前中は仕事、午後はがん専門クリニックで高濃度ビタミンC点滴(レモン3600個分)と遺伝子治療(腹腔内投与)のダブル治療でした。

なぜか、治療直後にレモンスカッシュが無性に飲みたくなり、今日もクリニックの入っているビルの前にある自販機で衝動買いの一気飲み(追いビタミン)です。

それでも足りずに今度は駅のホームでアセロラも一気飲みです。

もしかしたら、これは浸透圧を保とうとする生体現象の一種なのかも知れません。


昼食は会社と提携している給食業者がオフィスに届けてくれるケータリング弁当です。

普段は糖質制限しているため自宅で白米を食する機会がめっきり減ったので、この弁当の白米はささやかな楽しみです。

がんに罹患していなければ、白米で幸せな気分になることなどなかったでしょう。


2人に1人ががんになるという時代、自分や家族が、いつ余命に向き合うことになるかわかりません。

でも、体力を維持すれば行動範囲も拡げることができるでしょう。

そして、やりたいこと、やれることを続ける。

そんな日々を積み重ねているうちに、『気づいたら余命を過ぎていた』と思えるような過ごし方ができればいいなと思っています。


「余命に負けない暮らし方」として、私が一番注意しているのは、やはり「食事」です。

「先が長くないかも知れないから、好きなものをお腹一杯になるまで食べさせてあげなさい」というのが、進行膵がん患者の食事療法に関する通念になっている面はありますが、私の場合は、それは「もう少し先の話」かなと受け止めています。


「食源病」とは文字通り、日々の食事が原因の病気です。 

「国産食品は安全だから健康を考えて国産を選んでいる」という人は多いのではないでしょうか。 

しかし、実は日本の食環境が全く安全とはいえない状況にあります。

例えば農産物の残留農薬基準はいまや世界最悪水準です。

かつての「好物」であったベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉は、製造過程で発がん性のある亜硝酸ナトリウムなどの食品添加物が加えられています。

世界保健機関(WHO)の専門組織は、加工肉をタバコやアスベストなどと同じく『発がん性の十分な証拠があるグループ』に分類しています。

また食事の影響はがんだけではありません。

特に肉の「脂と塩」の悪魔の短命コンビを日常的に摂っている地域は短命です。

たとえば、岩塩を大きな肉にはたきつけて食べる「シュラスコ」という名物料理のあるブラジル。


羊の肉と塩茶やバター茶を摂る習慣のあるシルクロードのカザフ族。

これらの地域は、脂いっぱいの肉と大量の塩を一緒に摂っているので心臓死が多くて短命です。


食事療法はビタミンやミネラルなどの栄養素を正しく取り入れることで病気の予防や治療を行なうもので、欧米を中心に発展してきました。

薬による治療と異なり、身体に優しい反応によって病気や症状を改善させたり、より良い健康状態を導く、古くて新しい治療法です。


食事療法だけではがんは治りません。

しかし、食事療法をしなければがんには対抗出来ないと考えています。


蛇足ですが、私は35年来の愛煙家で5年前から完全禁煙し、がん発症後はお酒は一滴も呑んでいませんが、終末期に突入したと自覚したら「最期の一服」だけは復活させるかも知れません。

20年前に前勤務先の部下に連れて行ってもらった「葉巻バー」で吸った1本3000円以上のキューバ産葉巻の風味が今でも忘れられません。