自分がゲットした情報が正しいか、正しくないか、自分に合っているか、合っていないかはわからないものです。
たとえば、身体にいいとされるサプリにしろ、食品にしろ、実際に試してみる。
その結果、体調がよくなったり、不調だったところが改善したら、続ければいいのです。
逆に試してみたら下痢をしてしまったとか、蕁麻疹が出たとか、よくない変化があったら、やめればいい。
生きてさえいれば何でも試してみることができます。
自覚症状がない場合は、抗がん剤投与前に採血している血液検査の数値、特に肝臓と腎臓の関連数値に変化がないか注視しています。
なお、主治医は院内用と思われる過去数ヶ月間の数値結果が時系列に一覧化した血液検査・腫瘍マーカー表を手交してくれるので、トレンドの変化が一目で分かるので重宝しています。
私は現在処方薬を含めると約30種類を服用していますが、薬に「併用注意」や「併用禁忌」があるように、サプリ(成分)間の「飲み合わせ」にも注意しています。
この点については妻がよく調べてくれているので、助かっています。
睡眠ホルモンであるメラトニンや糖尿病治療薬であるメトホルミンのように、安価なジェネリック薬の中に実は抗がん効果がある適用外使用(オフラベル)薬品は少なくありません。
しかし、儲けになる薬しか製薬会社は医薬品として申請しません。
抗がん剤パクリタキセルを開発したのは解熱鎮痛薬「バファリン」で有名な米国の医薬品企業ブリストル・マイヤーズという企業です。
パクリタキセルはジェネリック医薬品に位置付けられているため、腹腔内化学療法が保険収載されても彼らの儲けになりません。
投与1回当たりの薬価は6000円程度と抗がん剤としては安価です。
だから、私が参加していた腹腔内化学療法の治験も製薬会社は一切資金負担しないため、「保険外診療部分」の実費は全額患者負担でした。
既に薬としての安全性が確認されている、こうした「お宝ジェネリック薬品」の「発掘」に向けたアンテナを高くしています。
「打率(奏功率)1割程度の治療法」が保険適用されることもまずありません。
だけど私のような患者は「だったら打率1割の治療法を10種類同時にやれば、もしかしたら効く(助かる)かも知れない」と考えてしまうのです。
そういった患者や家族の「藁にもすがる」心理につけ込む「エセ医療」や「悪徳業者」には注意しなければなりません。
私見ですが、金融商品取引法以上の厳しい規制が必要だと考えています。
「命の次に大切なおカネ」を上回る「命そのもの」にかかわる特段の公益性が求められる事業内容に鑑みれば、患者や家族を誤認させるような広告や紛らわしい表現(中には詐欺まがいの悪質な事例(CT画像の改竄・差し替えなど))を抑止するためには規制は必要だと考えています。
一方で、5年生存率が9割を超えるような癌種(膵がん患者から見れば、そんなモノは、癌ではなく「ちょっとややこしいデキモノ」)と違い、標準治療で「大舟に乗った気分」で克服出来るほど「がんの王様」は生易しい相手ではないことを肝に銘じて、これからも闘病していくつもりです。