「発熱療法」を見つけたのはウィーンの医師とされ1927年ノーベル賞を受賞していますが、それ以前の19世紀から発熱を利用した治療は行われていました。


●1866年、ドイツのブッシュ医学博士による「高熱の出る肺炎にかかった人は顔にできた肉腫が治っていた」


●1890年代、アメリカのウィリアム・コーリー医学博士による「免疫が菌を退治するために出した高熱によってガン細胞が死滅する、という理論を提唱。

患者の体内に死んだ菌を投入し免疫により発熱させた患者は、著しく症状が改善した。」


●イタリアのポンティン沼の周辺に住む人々はがん発症率が低かった。

理由はポンティン沼のマラリア蚊によるマラリア(高熱)の発症でがんが予防されていたから。

当時それが分からなかったため、蚊を駆除するため沼を埋め立てたところ、がん発症率が上がった。


●そもそも、体温の高い「心臓」はがんにならない。

中が空洞になっていて冷たい外の空気とつながっている「肺、食道、胃、大腸、子宮」は臓器が冷えやすく、がんになりやすい。


私は「ハイパーサーミア(電磁波温熱療法)」が保険収載された経緯に鑑みても、本件を契機にガンは熱に弱いと確信し、以降、使い捨てカイロで患部(左腰(膵尾部)、下腹部、鳩尾)を強力に温め続け発熱状態を再現しようと試みています。


腫瘍マーカーはその後、基準値付近で今のところ大きな動きはありませんが、温めの思わぬ副次的効果として、1年以上前からゲリラ的に悩まされ続けてきた鳩尾・下腹部の「ピリピリ、チクチク、シクシク」といった痛み・不快感から解放されました。

温めはじめて3ヶ月経過した頃から、忽然と痛みが消えたのです。

ただし痛みの程度は、10段階中の2程度だったので、当時も今も痛み止めは服用していません。

腹腔内化学療法の副作用なのか、がん性疼痛(がん性腹膜炎や腸管麻痺の前兆)なのか不明で心理的ストレスも感じていましたが、メンタル的にもこの取組はプラスだったと受け止めています。


痛みだけでなく、播種そのものが、この際、熱で消えてくれれば有難いのですが。

ただ、この季節、部屋は冷房でクールですが、腹部は山火事のようにホットなので、低温火傷と体調管理に留意しなければならないと考えています。

低温火傷程度の代償で膵臓がんを退治できるのであれば、「儲けもの」ですが。


蛇足ですが、値段の高い使い捨てカイロ(最高温度70度台)より廉価な商品(50度台)の方が、適温かつ火傷しにくく、コスト抑制の「一石二鳥」で、この取り組みには適していると実感しています。

毎日冬6枚、夏4枚も使用してますので、コストもバカになりません。


いずれにしても、私的には腫瘍マーカー急半減の要因の第一候補に位置づけて、引き続き注意深く自らの体調に留意しつつ「人体実験」を継続していくつもりです。