間質性肺炎は、重篤な抗がん剤の副作用のひとつで、私が最も警戒している症状です。


肺の間質と呼ばれる部分に炎症が起こる病気であり、50歳代以降の男性に多く発症すると言われています。

何らかの原因によって間質に炎症や損傷が起こると間質が厚く硬くなります。

この厚く硬くなる状態を線維化と呼び、進行すると痰を伴わない乾いた咳や息切れなどの症状が出るようになり、ついには呼吸不全や心不全などを起こし死に至ります。


私の場合、実母と叔母が原因不明の特発性間質性肺炎(国の指定難病で発症率10万人対2人程度)で亡くなっています。

実質的な窒息状態が続いて、家族として見るに忍びない終末期の様子に、「世の中にはこんな恐ろしい病気があるのか」と大きな衝撃を受けました。


その後、とある雑誌で医師が選ぶ「医師が罹りたくない病気ランキング」という特集記事を偶然目にし、結果は、間質性肺炎が第2位、第1位は膵臓がんでした。


あの恐ろしい間質性肺炎を上回る膵臓がんとは一体どんな病なのか」という思いから、実は膵臓がんに関する関連知識をある程度は得ていました。


私の血族には癌で亡くなった親族が一人もいません。


そのため「自分はがんには罹らないだろう」と考え、30年以上前にお付き合いで加入した古いタイプのガン保険はそのまま見直していませんでした。


まさか後に自分が現実に膵臓がん(しかもよりによって腹膜播種)に罹るとは思いもよりませんでした