キャンピングカーといえば、一昔前までは、ホテル代を節約するために移動手段である車に泊まる、という大衆的なイメージがありました。
陸路の旅を節約しつつ、和気あいあいと家族や仲間同士で楽しもう、という旅行スタイルにピッタリの車でした。
ところが近年、海の豪華クルーズの旅や、空のプライベートジェットの旅を楽しんできた富裕層の人々が、「陸路の旅」を見直し、キャンピングカーに興味を抱き始めたのです。
今回は、そんな富裕層の人向けの、最も高価なキャンピングカーをご紹介します。

 

 

4位:Country Coach Prevost

  • 価格:約1億678万円
  • メーカー:プレヴォスト社
  • 製造国:アメリカ

こちらは『プレヴォスト社』によるもの。ボルボ社のバスをビルトインしてキャンピングカーに仕上げているため、外見はさほど変わりはありません。
このキャンピングカーは、険しい地形を走ることには向いていません。また、ジープのようにでこぼこ道や岩場、砂漠の道をワイルド走り抜けることもできません。都市部の舗装された道路や、整備をされた高速道路を優雅に駆け抜ける白馬のようなバスなのです。

機能美、洗練されたステンレス製のシェル、および空気力学的輪郭は、人々をうっとりさせる素敵なツーリングマシンです。

モーターホーム、磁器タイル張りの床、杉材を使ったキャビネットや壁、エンターテイメントシステムとクリスタルが並べられた美しいマスターベッドルームとウォークインクローゼットやバスルームも備えており、居住性は言うことなしです。

その乗り心地はまさに、「陸路をセーリングする地中海の5つ星クルーザー」といえるでしょう。ジャズをBGMに、ゆったりと移動空間をくつろぐことが似合いそうな、素晴らしいキャンピングカーです。

 

3位:Millennium H3-45

  • 価格:約1億7000万円
  • メーカー:プレヴォスト社
  • 製造国:アメリカ

次にご紹介するのが、この『Millennium H3-45』。
このキャンピングカーもバスのような外観ですが、それもそのはず。
ボルボ社のバスをビルトインして、見事なキャンピングカーに仕上げているのです。
下の画像は、運転席からリビングを見たところです。

こちらのキャンピングカーも豪華絢爛ではありますが、先に紹介した2つのキャンピングカーの内装に比べると落ち着いたクラシックな印象です。
また、トイレが2つ設置されているというのも、この車の特徴と言えるでしょう。

そして、中古も出回っているようで、その価格は1000〜2000万円と、非常にお求め安くなっています。ご興味があれば、現物をご覧になって判断されるのも良いかもしれないですね。

 

2位:Vantare Platinum Plus

  • 価格:約2億8000億円
  • メーカー:フェザーライト社
  • 製造国:アメリカ

続いてご紹介するのが、Featherlite社が世界トップレベルの豪華RV車を開発するために、長い時間とノウハウ、技術と大金を投じて作り上げた『Featherlite Vantare Platinum Plus』

車内は、スワロフスキークリスタルを散りばめた彫刻が天井にぶら下がり、キャビンまでの階段には大理石が使用されています。

ほかにも、非常に珍しいインカの大理石、真珠のような光沢を持たせたイタリア製のレザー、アンティークのブロンズ像など、紹介しきれないほど多くの超高額デコレーションに溢れていて、まさに走る豪邸と表現しても過言ではないでしょう。

さらに、この大型バスには、冷蔵庫や冷凍庫はもちろん、ステンレス製の食器洗浄機、プラズマテレビ付きのキングサイズベッド、フランス製のバスタブ、洗濯機と乾燥機まで装備されていて、「暮らす」ということに何の不自由も感じない設計となっています。

特筆すべきは、この車にはガレージ設備まであるということです。
キャンピングカーの後ろに車を牽引するのではなく、収納してしまうというアイディアには脱帽です!

 

1位:eleMMent palazzo

  • 価格:約3億4000万円
  • メーカー:マルキモービル社
  • 製造国:オーストラリア

世界で一番高額なキャンピングカー『eleMMent palazzo(エレメントパラーソ)』は、もはや車とは言えない内装・設備を誇り、「動く高級客室」と表現しても言い過ぎではありません。

この車の内部には、お酒を飲む場所が充実しており、Marchi Mobile社によると、ボタンを押すだけでソファコーナーが「スタイリッシュなバー」に変身するということです。
ワンフロアだけで不十分な場合は、ボタンを押すと車体が拡張されてルーフトップに「スカイラウンジ」が現れるので、屋上で食事やお酒を楽しむことも可能なのです。

職人が時間をかけて丹念に完成させた木製の床、大理石のカウンタトップ、アッパーデッキにつながっていく階段などを見ていると、まるで最高級の5つ星ホテルに滞在しているような気分になります。

運転席はまるで、宇宙船のコクピットのように斬新でスタイリッシュ!

視界が大変に広いため、車体が大きくても運転はしやすそうですね。
とはいえ、日本では道が狭いところが多いので、立派すぎるこの車体を走らせるのは少々困難を伴うかもしれません。

なお、このキャンピングカーは、ドバイのとある首長様が購入されたそうです。

 

 

キャンピングカーは、車の機能に暮らしに必要な様々な機能を追加したものなので、元々高価なものです。近年はそこに高級志向が加わり、非常にラグジュアリーなキャンピングカーも誕生。今回、ご紹介したようなものまで登場しています。
大切な家族や仲間とドライブへ行き、目的地へ到着した時点でその車がホテルであり、パーティー会場になるというのは、非常にエンターテインメントにあふれた時間になると言えるのではないでしょうか?

 

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